国鉄とJR
JRに変わってもう20年くらい経つでしょうか。私は概ね成人するまでは国鉄、大人になってはJRという感じですが、大人になると自分で車を運転することが多いので、あまりJRを使う機会はありませんが、国鉄時代は旅行などではよく利用していました。とにかくトイレは汚い・紙がない・チィッシュは有料・駅員は不親切というイメージがありましたが、JRになるとそのあたりは随分改善され、駅に敷設してきれいな店ができたり、ふと気付くと駅舎が綺麗に改装されている駅が多くなったと思います。
国鉄の方がよかったのは、駅に風情があったり、電車が来たときのアナウンスの声に特徴があってマネする人もいたり、そういうのは昔の方がよかったと思います。しかしながら、最近駅舎が次々に改装されるということはおそらく累積の赤字は解消され、要は儲かってきたということだと思います。単純な質問ですが、国鉄時代に「赤字」「赤字」といって永遠に返済不可能みたいなイメージがありましたが、どうしてここまでよくなったのでしょう。旅情・風情という点では、北海道・九州など不採算路線に鉄道マニアが好きそうな路線があったこと・新幹線や特急などに食堂車があったことなどを含め、国鉄時代に軍配が上がりますが、経営的にはJRです。これならもっと早く民営化すればよかったのにと思うところですが、どのようにして経営改善できたのでしょうか。確立したノウハウがあるのであれば、今もしぶとく民営化したがらない独立行政法人の運営の参考になるのではと思うのです。