生化学-酵素反応速度論の問題について
生化学-酵素反応速度論の問題について
以下の問題がわかりません。
〈問1〉
全反応(総括反応) X+Y→2Pにおいて、反応機構は中間体 I を含む下記の三つ素反応で示されるものとする。物質X、Y、I、Pの濃度をそれぞれ[X]、[Y]、[I]、[P]として、下記の(1)~(3)に答えよ。
X→k1→I
I→k-1→X
I+Y→k2→2P
(1)生成物Pの微分型速度式(d[P]/dt)を示せ。
(2)中間体Iの微分型速度式(d[I]/dt)を示せ。
(3)上記の中間体Iの濃度は時間変化しないものと仮定してPの微分型速度式(d[P]/dt)を示せ。
〈問2〉
以下の式(1)に従う酵素反応がある。その反応の定常状態において、ES'の濃度は一定である。
E+S←Ks→ES→k1→ES'→k2→E+P …(1)
律速段階はES'から反応産物Pが生成する段階であり、Xは基質から遊離される部分、ES'は基質の残りの部分が
酵素に結合した複合体を表している。なお、基質Sは大過剰であり、酵素反応中において一定であるものとする。
以下の(1)~(4)に答えよ。
(1)d[ES']/dtを記述し、定常状態におけるES'複合体の濃度を、速度定数と[ES]で表せ。
(2)全酵素濃度Etは、Et=[E]+[ES]+[ES']で表される。Etを[ES]、速度定数、解離定数Ks、基質濃度[S]で表せ。
(3)式(1)の反応速度は、v=k1[ES]で表される。反応速度vを、Et、[S]、Ksと速度定数で表せ。また、実験的に求められるKmを速度定数とKsで、Vmaxを速度定数とEtで表せ。
(4)キモトリプシンの加水分解反応は式(1)に従う。エステルであるp-nitrophenyl acetateをキモトリプシンの基質にしたとき、式(1)のXに該当する物質の構造式を示せ。また、ES'に相当する複合体では基質の残りの部分がどのように酵素に結合しているのかを述べよ。
上記2問がわかりません。
解に導く順序やヒントを示していただければ幸いです。全解答を示していただけたらさらに幸いです。
ちなみに、問1のk1、k-1、k2は右辺から左辺に反応が移項する際の速度定数です。
また、問2の式(1)のKsは可逆反応における解離定数を表しています。
よろしく御願いします。