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日本に来襲した台風の記録について
昨今の気象災害で温暖化による台風の問題が社会的に認識されていると思います。そこで、ぼんやりと台風の記録を見ていてびっくりしたのですが、終戦直後の枕崎台風というのは最低気圧が865hPとか昭和33年の狩野川台風では875 hPとなっています。この気圧の値はかなり刮目に値すると思うのですが、台風の規模を最低気圧で考えるのは違うのでしょうか。この値が台風の持つ”マグニチュード”なのではないかと思うのですが。最近は800台の最低気圧は見られず温暖化による台風の巨大化(と言われている?)との関係はどう捉えたらいいでしょうか。
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- g27anato
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No3、 温暖化に関して、回答では過去との比較はしてません。 地球の自然現象として、温暖化と寒冷化は数年のスパンから数万年のスパンで繰り返されて来てます。 海水温の変化は「温度」だけでなく、 高温域の「場所」や範囲の「広さ」「深さ」まで常に変動してます。 だから台風の「強さ」だけでなく、 発生する「海域」「数」「進路」までもが毎年同じという事にはならず、スパンの平均値で比較しても変動を繰り返しています。 それに加えて、近年の変化は人類の文明による影響も受けていると言われてます。 そんな状態なので、過去の事例を幾つか取り上げて比較しても意味はないだろうと思います。 日本を直撃した数が多かった年もあれば、 日本を通らずに大陸に向かうのが多かった年もあるし、 巨大台風が日本に到達する前に弱まったり、 途中で進路を変えて日本に到達しない時もありました。 そんな中で記憶に残るような台風も有ったというだけの話です。 今年は「たまたま」だと思うのですが、 これまでの台風発生域での台風は少なく、 日本近海の高温域で発生するのが目立っているという状況だと思います。 あと、 今年の台風は日本近海での発生のせいか、台風本体の規模自体は、さほど強大とは言えないと感じてますが、 大陸から延びて来てる前線が台風に刺激され、それによる被害が台風被害と連動してる状態です。 台風の規模に関する表現には「強い」と「大きい」の二通りがあります。 質問における「巨大化」というのは、 台風の影響を受ける「範囲の大きさ」と捉えれば良いでしょう。 それが影響を受ける時間帯の長さから被害を大きくしてると考えれば良いだろうと思います。 今年は前線の線状降水帯と台風の連動による長時間被害が特徴と言えます。 台風だけなら、もう少し被害は小さく収まってるだろうと思います。 確かに近年は「超」低気圧と言える台風は少ないような気がします。 多分ですが、 発生してから日本に到達するまでの成長時間が短く、それが幸いして気圧が下がり切らないまま終わってるのではないでしょうか。
- g27anato
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No2、 「進路上の海水温」とも回答しました。 昔の海水温と比較はしてませんが、 過去の強大な台風は遠く南太平洋上で台風になったものが、日本に到達するまで成長を続けて強大化してました。 …この進路は、もともと海水温が高い海域を通過して来ているのと、 高温海域での滞在中は成長を続けるので、 進行速度が遅ければ更に気圧は下がり、その間に強大化するのも不思議な事ではありません。 台風の強さは山の形をイメージして、 その高さよりも「斜面勾配の角度」による険しさの違いに似てます。 台風の強さを判断するには「気圧の低さ」だけでなく「気圧の勾配」という概念も必要になります。 その「勾配」に該当するのは、 地図上に描かれた「気圧等高線の間隔の狭さ」で、そこから台風の強さもイメージできます。 あと、緯度によっても成長に違いがあるようで赤道近くでは地球の自転の関係から台風の渦巻きにはならず、 ある程度の「緯度と海水温」との関係も、台風の成長に影響があるようです。 総合的に考えると、 台風の強さは日本近海の海水温だけでなく、 熱帯低気圧として発生したものが日本に到達するまでの、 その進路における「緯度」「日本までの距離」「進行速度」と、 「進路途中の海水温」が総合的に関連し合って、 気圧の「低さ」と「勾配」による台風の「強さ」を形成してると言えます。 だから「日本近海の海水温」と「最低中心気圧」だけでは、 …理解するのは難しいだろうと思います。
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回答ありがとうございます。ご説明の内容では地球温暖化による台風の強大化へのシナリオというかロジックは変わらないということになるでしょうか。高水温域をゆっくり通過すれば強大化するということですね。昭和20~30年のあの台風の発達は地球温暖化の影響はなかったと思います。温暖化のトレンドに乗っているアノマリ(偶然のイベントとか)はトレンドの影響をかき消すほど大きくなるということなのかなとは思いますが。ただ、あのころ集中的に巨大台風が来襲していると言えないでしょうか?
- g27anato
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基本的な数値は1010hpが基準です。 中心『最低気圧』地点と「1010hp」地点との、 「気圧高低差(強さ)」と「距離(大きさ)」の数値が大きいほど、 台風の規模も強く大きくなります。 加えて、 海水温と進路によっては、雨に関する規模も想定できます。 低気圧進路上の海水温が上昇気流と気圧低下を引き起こし、 それが限度を越えると渦巻状の巨大回転気流となり台風に成長します。
お礼
回答ありがとうございます。やはり最低気圧(≒中心気圧の最低値?)が小さくなるほど強い台風ということになりますね。 とすると温暖化の影響ではますます台風は強大化するはずと思えるのですが、そのようになっていないようです。温暖化で台風の個数が増えるということになるか、強大化することになるかと考えると、素人の印象ですが、後者(強大化)に向かうのかなと思いますが、実際はそうなっていないようですが。
- eroero4649
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最低気圧というか、中心気圧ですよね。当時の言葉だと「ミリバール」ですね。 私も台風情報は中心気圧で判断しますよ。930hPa以下だと「うわ。凶悪だな」と思います。 ただそういう知識の持ち合わせがない人に「915hPaとかマジでヤバい」といっても伝わらないので、一般人向けに分かりやすい言葉で表現するのはやむを得ないと思います。世の中、数字が大嫌いな人も少なくないんですよ。 台風についてはまだまだ謎が多いと思います。台風には明らかに「風台風」と「雨台風」がありますよね。令和元年の台風15号は風台風で、その後の19号は雨台風でした。 ただ、気象庁にしてもウェザーニューズ社にしても「今回の台風は雨台風です」とかはあまりいいません。というか、台風19号も当初は風台風だと警告されていましたからね。だから私はその前の台風15号で猛烈な風で車に何かが飛んできて壊れるんじゃないかと心配した経験からマイカーを地下駐車場に避難させたら、まさかの19号が雨台風であわやマイカーを水没させかねない状況になってしまいました・笑。 中心気圧がマジでヤバかったので警戒して待ち受けてたら大したことがなかったということもあれば、むしろ小型で勢力もそれほどではなかった台風で大きな被害が出たなんてこともありますからね。 昔は「小型で弱い台風」なんて表現がありましたが、それで甘く見て被害が出る事例がしばしば起きたので、廃止されましたよね。
お礼
回答ありがとうございます。最初に気圧の値が間違いじゃないかと思いました。でも、考えてみると圧力って風速よりも計測しやすいというか、昔からだいたい精度よく計測できていたのかもしれないとも思いました。トリチェリとかの時代から測りたいと思っていたようですし、あまり変動が風のように激しくないので。 あと、”被害”という観点で台風を見ないでただ単に台風の勢力という観点からみると温暖化は効いているのかなと思いました(人間が住んでいない惑星とみなして台風をみる)。海が温まるとパワーが増すかとか。時代が下って温暖化が進んでも台風の中心の最低気圧が800台にならないのはなぜだと問いたくなるのですが。枕崎台風の865hPa(hPa=mb)を見て驚倒しました。 また、数字を考えないということは科学的に考えることを放棄しているというように見えるのですが。
お礼
回答ありがとうございます。人間は感覚で確信したりするので、自分の記憶とか経験で断定したりするわけですが、地球温暖化・冷却化についても人間の寿命最大100年程度(記憶が有効なものとしても30年程度)の期間で判断するのは違うんだろうと思います。"たまたま”を恒常的なトレンドと捉えて過大に憂慮するとかですね。台風にしても近年の記録だけでは実態はわからないという気がしてきました。なので、人間の記憶を超えた長期スパンで"巨大化する台風が都市を襲う"みたいなタイトルだとそう断定できないんだけど、と言いたくなりますね。ただ、短期スパンで見ても"温暖化による巨大化あるいは強大化"とは言えないのではないかと思ったのがこの質問の発端です。