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どうして「寄って」じゃなくて、「寄り」を使いますか
私は玄関に「寄り」、覗き穴から外を見る。大丈夫。 私は紙袋を「持ち」、ドアを閉めてチェーンロックをかけた。 どうして「寄って・持って」じゃなくて、「寄り・持つ」を使いますか。 小説を読んだときに、このような形がよく出ますね。 気になります。(=´ᴥ`) よろしくお願いいたします。
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日本語では「玄関に「寄り」、覗き穴から外を見る。」と「玄関に「寄って」、覗き穴から外を見る。」は全く違うニュアンスの表現です。前者は二つの行為を順を追って行うニュアンスの表現ですが、後者は同時に行うニュアンスの表現です。もしこれが推理小説の中の文章なら、読者は全く違った情景を頭に思い浮かべながら読むはずです。動詞の活用の違いだけでその違いを表現できる。英語など外国語でこの違いを表現するには、動詞の活用の違いだけでなく、形容詞などを使ったもっと複雑な説明的な構文になるはずです。これが日本語の優れている点でしょう。
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- msMike
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私のやうな古い人間は、戰意高揚のスローガン「うちてし やまむ」を未だに忘れられませぬ。ハイ。 解説を試みるならば… 撃ち(討ち)て(接続助詞)し(助詞-強意)止まむ(助動詞-意思) と成ります。「討って滅ぼしてやる」の意味。 此の場合の「うつ」も「寄る」「持つ」も四段活用の動詞。連用形は夫々「うち」「寄り」「持ち」。 現代丁寧語「ます」に讀ければ「うちます」「寄ります」 「持ちます」。 [接続助詞]の「て」に讀ければ「うちて」「寄りて」 「持ちて」。 「て」に讀く場合は直前が撥音便「っ」に變はるのがポピュラーなので、「うって」「寄って」「持って」と云ふ次第。
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説明してくれて、ありがとうございます。
- g27anato
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「~り、~ち」「~って」 著者の感性と捉えて構わないでしょう。 原型は「~る、~つ」です。 「~り、~ち」は、 文章に続きが有ることを示す活用表現です。 「~って」の「て」は「然して」の意味で、次の文章に繋ぐ表現として使われるものです。 「~って」は「~り、~ち+然して」の簡略形です。 「~り、~ち」だけでも「文章は続く」ことを示す表現なので、 次に繋ぐ意味の「+然して」や「~って」は省いても意味は通じます。 ニュアンスとして、 「話は続き、~」と簡潔に表現するか、 「話は続いて、次は~」と丁寧に表現するか、 …著者の感性によります。 時代が古い著作品には「文語」と「口語」の使い分けが有り、 口語に多い「~って」よりも文語的な「~り、~ち」が多用されてました。
お礼
説明してくれて、ありがとうございます。
- SPS700
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1。どうして「寄って・持って」じゃなくて、「寄り・持つ」を使いますか。 話し言葉に近くする場合で、どちらも使えます。 2。小説を読んだときに、このような形がよく出ますね。 小説は「書き言葉」だからです。
お礼
ありがとうございました。
- Dr_Hyper
- ベストアンサー率41% (2483/6032)
小説の場合,文字だけで音や雰囲気までも表現しなくてはなりません。 日本語の って の小さい つ は,破裂音で,印象として 軽やかな感じ,活発な動きとともに,音を伴うような行動をイメージします。 玄関に寄っていった。というと割と早く足音も立てているようなイメージ。 一方,玄関に寄り は気配をけして静かに見たのではないでしょうか。 紙袋を持ち のほうは 音というよりも 継続的な意味。 もって という動きから 持ち始めたことをイメージし,持ちは, しっかりと持ち続けているイメージを与えるかなと思います。 ただ,これもイメージ,印象,語感の問題で全員が同じ意見になるとは思えません。
お礼
説明してくれて、ありがとうございました。(✪ω✪)
お礼
なるほど。面白いです。 私は推理小説が好きです。 このニュアンスのことが分かったら、今度推理小説を読むとき、 もっとも理解できるかな。 勉強しました。 ありがとうございました。