ファラデーはベクトル解析なしに電磁気学を理解した数少ない天才である。
と何かの本で読んだことがあります。
自分もベクトル解析を通じてなんとなく理解できたかという感じなので
これなしに理解するのは、空中に出る、電気力線や磁力線だけでなく磁力線の変動での電気力線の発生を
まさに見えていたことになり、羨ましいですが、自分には不可能です。
(変異電流はマックスウェルが考えついてのでそこまで理解していたかどうか不明ですが)
ちなみに、誰が最大かは味方によって変わりますので、見方を変えれば19世紀最大の物理学者はマックスウェル
ということも可能だと思いますので、なんとなく不毛な議論のようにも思います。
アインシュタインにしても、特殊相対性理論と光電効果は少しすれば誰かが発見していたし
(ブラウン運動はもう少し時間がかかったかも)
20世紀で最も役立った物理学は量子力学や統計力学、場の理論だと思われます。
そのため、これらの学問の創始者を20世紀最大の物理学者とみることも可能です。
アインシュタインの場合は、量子力学建設に批判的な方向から協力したとはいえますが、創始者ではありません。
場の理論については、アインシュタインは重力場の理論をもとに電磁気力を取り込む
という方向で検討を進めており(これが彼のライフワークとなった)、
現在場の理論といったら量子場の理論を指しますがそれとは異なったアプローチでした。
彼の検討により、複数の力の統合を行うと空間次元が4では足りない(アインシュタインらが検討していたのは5次元)
ことがわかり、超対称性理論や超重力理論、超弦理論などのように空間が4次元を超えるものの先駆けになっています。
その意味では先見性があといえます。
統計力学はマックスウェルやボルツマンが創始者だと思いますが、
量子力学的効果を入れないと実験と会わないことが多いという問題を抱えておりました。
量子力学の創始者はボーア、ハイゼンベルク、シュレーディンガー、ディラックなどがあげられます。
場の理論はハイゼンベルクとパウリによってはじめられ、最初から発散の問題が含まれておりこれの解消のため、朝永振一郎、ファインマン、ダイソンによって繰り込み理論が作られました。
このように、物理学も歴史がありいろいろな人がそれぞれに貢献しているため、誰が最大化というのはむつかしいのではないかと思います。
それでもなおアインシュタインは偉大な物理学者ですが。
お礼
お礼をさせて頂きます。ご回答してくださった方ありがとうございました。感謝申し上げます!
補足
同意します。電場、磁場の概念はめちゃくちゃ面白いと思います。