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『日本史のツボ』
本郷和人さんの本書を読んで、日本史全体が一気に理解出来ました。 今までは沢山の事項が複雑怪奇に絡まって何がなんやら分からなかったのが、 視界が開けました。本当にわかっている人が易しく説明するとこうなるのかと 感銘を受けています。 氏はテレビでもたまにお見掛けするのですが、軽く聞き流していました。 同氏の他の著作でも、他の方の著作でもよいので、こういう本を他にも知りたいです。つまり、専門家が書いた入門書、しかも長い射程と広い視野で書いたもの。 テレビによく出てくる歴史家は他にも数人おられますが、誰だったか名前があまり浮かばず、それも教えてください。
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よくテレビに出てくるのは磯田道史さんですね。著作を元に「武士の家計簿」と「殿、利息でござる!」と2本も映画化されました。 最近はあまり名前を聞かないですが、90年代くらいに元気だったのが井沢元彦さんです。「歴史観にバイアスがかかっている」とよく指摘されますが、バイアスがかかってない歴史観なんてあるのかしら。「逆説の日本史」は、ユニークな視点が面白いですが、それは通史(それまで常識とされていた歴史観)を知っててそれを覆されるからの面白さですので、予備知識がないままに井沢史観から入るとちょっと歴史観がマニアックになってしまう危険があります。 御厨貴さんもよく歴史モノのテレビ番組などに出てきますが、専門が政治学なので、政治史的な目線ですね。マニア向けでしょう。 小和田哲男さん、千田嘉博さん、呉座勇一さんといった面々は戦国時代ネタとなるとよく出てきますね。 あと絶賛されているところを大変に申し訳ないのですが、本郷和人先生はちょいとノリが軽いところがありましてね、専門は中世史なのですが、他の時代はかなり詳しくないらしく、ズボラな間違いを平気でよくやっているのです。どのくらいズボラかというと、ただの歴史マニアの私にツッコまれるくらい。 あんまり知らなきゃコメントをしなきゃいいと思うのですが、聞かれたら答えないといけないとサービス精神が旺盛なのか、第二次世界大戦や日露戦争について彼が書いたものを読んだことがありますが、トンとチンとカンが全部そろってしまったようなことを書いていました。うん、あれ以来あの人のいうことは専門の中世史以外のところは聞き流すようにしています。 マスコミに出てくる人たちの中でこの人はマニアだなーと思うのは、やっぱり磯田道史さんですね。ほんと、歴史マニアだと思います。頭の中に入っている知識量は日本トップクラスじゃないかなと思います。どの時代もマニアなことまでよく知ってますからね。
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もっともっとあります。例えば「空白の日本史」とか、「怪しい戦国史」とか、「戦国武将の選択」とか、「戦国武将の素顔」とか、「戦国夜話」とか……。ただ、同じ内容のことが繰り返し出てきます。笑
お礼
これらが単なるゴシップ的な裏話集ではなく、歴史の本質に関わるリアルに迫っている物であることを祈ります。順番に観ていきたいと思います。ありがとうございました。
本郷和人氏の作品であれば「権力の日本史」、「世襲の日本史」も面白いと思います。「日本史のツボ」よりも、「今の日本」を知る参考になったような気がします。 同じ東大教授なら、山本博文氏の、例えば「流れをつかむ日本史」などの著作も、私のような素人には、分かりやすかったです。 今、私も読みかけているのですが、網野善彦氏の「日本社会の歴史」も「歴史とは何だろうか???」と考えさせられそうな気がする作品です。
お礼
いろいろありますね。 原点に戻って学び直すには良さそうな本ばかりです。 今後は当分退屈しませんね。(^^ 昨日、「殿、利息でござる」をDVDレンタルで観て堪能しました。 実話だけに驚きもひとしおでした。磯田さん関係の映画を他にも観ます。 本や、DVDやで、楽しみが増えました。ありがとうございます。
補足
『危ない日本史』というのも先月出ていますね。借りだして読んでみます。
- あずき なな(@azuki-7)
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小和田哲男氏とか加来耕三氏は有名だと思います テレビにもちょくちょく出てるし
お礼
ご回答をありがとうございます。 せっかく二人を上げていただきましたが、もっと若手です。 何か、うまい検索方法はないものでしょうか・・・。
- eroero4649
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>もう一人、予備校の先生で誰かいましたよね。うーん。 林修さんですかね。あの方は国語の講師で、元々は数学の講師で理系の人です。 インテリ系バラエティ番組にはよく出ていますし、博覧強記がウリの人ですから知識は豊富ですが、たぶんそもそもあんまり歴史はお好きではないと思います。というのも、歴史番組に彼が出てきたのを見たことがないからです。 林先生は賢い人で、自分があまり得意ではない分野には手を出さないんですよね。
お礼
「今でしょ!」の林修さんが歴史の話をされるのはあまり聞いたことがありません。 同じくらいの年齢で細身、細目の方がもう一人おられたのですがね。(予備校の先生ではなかったかもしれません。高校の先生? いや曖昧です) 鋭い弁舌ながら引責で引退した或るコメディアンと似た風貌ですが、誰かに似た誰かでは話になりませんね。(苦笑)
お礼
磯田道史さんでした! 今度は彼の著書を読んでみます。 もう一人、予備校の先生で誰かいましたよね。うーん。 本郷和人さんは、近現代史に疎いのですか。 どうりで『日本史のツボ』では明治維新までが主な材料です。 そういえばお勤めの史料編纂所もその辺までが対象の職場ですね。 心に留めておきます。ありがとうございました。
補足
その後、地元の図書館で磯田道史『日本史の内幕』を見つけ読みました。 いろいろな史料や遺跡を読み解いて、歴史のリアルを解き明かす、掌編の集積集です。 本郷氏が「鳥の眼」で日本史全体の因果関係の構造を俯瞰的に解き明かすリアルなら、 磯田氏は「蟻の眼」で日本史を裏側から点描で描く印象派絵画のようなリアルですね。 どちらも素晴らしいです! 映画をレンタルして観ようと思います。ありがとうございました。