前便に対する「拡大・整理版」です。
すべての文が何らかの「構文」であるわけですが、英文法で特に「○○構文」と言う場合、それは特に注意を要するような場合で、大きく3種類に分けられます。
A.あらゆる節を網羅するもので、名詞節構文・形容詞節構文・副詞節構文に区分されます。
☆名詞節構文:that節構文や関係代名詞独立用法のwhatによる構文があります。
☆形容詞節構文:関係代名詞のwho, which, thatによる構文などです。
☆副詞節構文:関係副詞のhow, why, when, whereによる構文があります。
B.通常の節に対して何らかの修辞法的な変化が加えられたもので、強調構文・倒置構文などがあります。
☆強調構文:主語・補語・目的語・否定語などを強めるものがあります。
☆倒置構文:There is/are ~のような慣用的倒置構文や特定の語句を強めるための倒置構文もあります。後者の場合は、多く強調構文と重なります。
C.節でなく句であるが、節と同じような働きをする語句の塊で、その代表は分詞構文です。to不定詞の特殊用法を不定詞構文と呼んでもいいような場合もあります。
☆分詞構文:現在分詞・過去分詞による構文で、「時・理由・条件・譲歩・結果」などを表します。
☆不定詞構文:to不定詞の独立用法(主節と異なる独自の主語を持つ)による構文で、Judging from ~「~から判断すると」のように半ば慣用化しているものもあります。
(注)Aの下位項として、動詞の形と用法に基づいて進行(形)構文・完了(形)構文・受け身構文・使役構文などを挙げることもできます。
☆進行(形)構文:be+現在分詞で表されますが、往来動詞(go, come, start, arrive, etc.)の現在分詞は進行でなく未来を表します。
☆完了(形)構文:通常、have+過去分詞で表されますが、自動詞の場合はbe+過去分詞で完了を表すこともあります。
☆受け身構文:be+他動詞の過去分詞で表されます。授与動詞の受け身構文は(直接目的を主語にする場合と間接目的を主語にする場合の)2種類できます。
☆使役構文:make, let, have, get+不定詞で「~させる」という意味の使役構文ができます。have, get+過去分詞で「~される、~してもらう」というような意味になりますが、これを「間接受動態」と言うこともあります。
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