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アメリカがイランの最高司令官を空爆して殺害してイラ
アメリカがイランの最高司令官を空爆して殺害してイラン政府がトランプ大統領を殺せと大合唱していますが、アメリカってイラクを原爆開発元しているとして空爆してフセイン政権をぶっ潰したあとにイラクはやっぱり核爆弾の開発はしていなかったわテヘペロ。って言って話が終わってる気がするのですがイラクは核兵器は作ってなかったのに誰もアメリカを弾弓してませんよね。どういうことですか?イラクは核兵器作ってなかったのに、作ってないって言ってもアメリカは作っていると言ってイラク戦争をアメリカがやり始めて殺された。でも作ってなかった。アメリカはイラクに謝罪したのですか?
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簡単で表面的な回答は、アメリカがイラクに不当な侵攻をしてフセイン政権を崩壊させた後、政治介入して作った政府が反フセインで多数派のイスラム教シーア派政権だったから。 ただ、今回のイランでの空爆の発端となったイラク人によるアメリカ大使館への攻撃は、アメリカへのイラクの反発が政権とは別に強く残っていたことも示していると思います。 順を追って振り返ると、フセインはスンニ派系の政治組織バアス党を柱に独裁政権を作り、イラク多数派のシーア派国民やクルド人を弾圧しました。アメリカのブッシュ政権とそれに同調した当時のイギリスのブレア政権によるイラン侵攻は明らかに国際法違反の武力侵略なのですが、支配されていた人たちからすれば武力解放。でもイラクは元々多民族、多宗教国家なのにアメリカは反フセインのシーア派に国政を任せて政治介入から引いてしまいました。国のことはその国の国民に任せるというのは聞こえがよいですが、国をさんざん破壊しておいてあとはそちらの責任ね、と言う行動でした。ところが今度はシーア派政権が少数民族や少数宗派を差別する状態になり、結果的にバアス党やスンニ派の政治犯として収監されていた人達を中心としたISの新興につながってしまいました(トランプはISはオバマとヒラリークリントンが作ったと放言しています)。オバマ政権も再びイラクに介入せざるを得なくなり最終的にアメリカの支援の元イラク軍やクルド人民兵の犠牲の元イラクからISを駆逐することに成功しました。ただイラクはシーア派優位の国で、アメリカはスンニ派の盟主サウジアラビアの同盟国。アメリカのご都合主義の介入が気持ちよいわけは無く、その状態にアメリカと敵対するイランが入り込んできました。ただイランは、アメリカの同盟国である、サウジアラビアにイラク国内の親イラン民兵組織を使って攻撃をさせたりしているようで、イラクからすると、自国に介入して政治利用する国でもある。それで、首都バグダッドでは、政権やイランの介入に反対する過激なデモが起こっていました。イラク国民の多様な世論を聞くことはできないし、立場や宗教によって見方はバラバラでしょうが、ムードとしては、アメリカもイランもイラクに介入するなというのが長い戦乱と苦痛の後の共通項では無いかと思います。元々イランがバグダッドでのデモの対象だったのですが、今度はアメリカ大使館が攻撃されてしまった。それがイランの関与によるものとアメリカの空爆とイラン革命軍の司令官の殺害につながるにですが、イラクにアメリカ大使館攻撃に同調した人がいないとも考えられない。 とは言え、殺害された司令官が、イラクで軍事活動していたことも明らかで、アメリカも、イランもいい加減にしろというのがイラク国民の感情では無いでしょうか。 でも今回の空爆と司令官殺害は本当にやばい。司令官はハメネイ師の直下のイラン革命軍の英雄。ハメネイ師はイラン革命時のホメイニ師ほどイスラム法の権威は持っていないようですが、もしシーア派の法学者たちがアメリカへの報復命令を出してしまうと、政治的には誰も止められず、実行するしかなくなります。
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みんなありがとう