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スパイは友だちにスパイと知られないのに苦労する?
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- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11074/34516)
ちょっと前に「CIAから内定を受けていた」という履歴を持つ女芸人さんがちょいちょいテレビに出ていました。ハーバード大学大学院卒業というすさまじいエリートです。芸人としてはなーんも面白いところはなくて、一周したら消えちゃいましたけど(今はビジネスウーマンとして活躍されているようなので、生活には全く困っていないようですが)。 彼女がCIAに就職しなかった理由が「CIAで働いていることさえ家族にも言えないから」だといっていましたね。そら、ジェームズボンドじゃないんだから。スパイはスパイであることが分かった時点でお役御免ですものね。 イギリスの忘れられた天才数学者に、アラン・チューリングという人がいます。この人は何がすごいのかというと、ナチスドイツが完成した暗号機エニグマを解読した人なのです。 しかし戦争と情報に聡いイギリス人。一番の秘密は「エニグマを解読していること」そのものでした。自分の手の内は相手に絶対にバレていないと思ってるのに実は全部バレていたら、勝負に絶対勝てないですよね。実際、ドイツはエニグマに絶対の自信を持っていて終戦までイギリスに解読されていたことに気づきませんでした。イギリスはエニグマを解読していることをアメリカにも秘密にしていたのです。 だからチューリングは、「数学ばっかりやっていて何もできない役立たず」と周囲から思われていました。実の母親からも落胆されていたといいます。 またチューリングは同性愛者だったので、戦後そのことが発覚して学会を追放され、功績を全て剥奪されてしまいます。その当時は戦後であったにも関わらず「エニグマを解読したのはチューリング」というのは機密情報だったので、彼は自分の功績を公表できないまま全てを失い失意の中で若くして自殺してしまいます。彼の功績が公けになったのは、1974年になってからでした。 スパイと暗号解読はちょっと違いますが、相手の秘密を奪い取るという点では同じですね。まあそのくらい、情報機関に関わる仕事は割に合わないといえるでしょうね。 私はかつて「外務省のラスプーチン」といわれた某氏はスパイだったと思っていますけどね。平時におけるスパイは、Wスパイです。ロシアから多くの機密情報を引き出したといわれますが、相手から機密情報を手に入れているということは、それに見合う機密情報を手渡しているということですよ。そうじゃないとビジネスは成立しませんから。
- koncha108
- ベストアンサー率49% (1313/2666)
任務にもよると思います。CIAでは無いですがフランスのテレビ局が取材したフランスの諜報部員たちの話は壮絶で、友達にバレもバレない以前に紛争地帯に行かされるので、通常の生活からは隔絶されます。それでも家族や恋人と連絡を取るのですが極度の緊張と生命の危機と隣り合わせの職場と、ごくありふれた生活の切り替えができず苦ひとたちを描いていました。 https://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=180905 CIAの元エージェントの証言と言うのも結構出ているのですが、ある女性はスパイと言っても営業みたいなもので、任地でターゲットに近い人たちに近ずいて色々な会話をして合法的に情報を得ることが殆どだと語っているかと思えば、中東で任務にあたり、過酷な環境の中でPTSDになってしまったと言う人もいて、他人にばらすどころか自分でも完全に忘れたい傷跡を残してしまっているようです。
- kon555
- ベストアンサー率51% (1842/3559)
何冊か読んだ大戦や冷戦中のスパイ手記では、特に「スパイ活動」からイメージされるような、何かしらの情報収集活動はしないそうです。 単に雑誌をよく読んだり、新聞に目を通したり、噂話などから社会の雰囲気をつかんだり・・・といったふうに広く情報を収集し、しかるべき相手に報告するそうです。こうした、所謂「雰囲気」「空気感」が重要なのだ、という事です。 もちろん政府機関の内部にいるとか、そうしたクリティカルなスパイはまた別なのでしょうけど、民間人に紛れているスパイは単に『好奇心が強い人』『本や新聞をよく読むインテリ』に留まるレベルの行動しかしないので、知人友人に知られて困る行動はないと思いますよ。