画像では黄色くなっている部分は見えませんので、黄化病と断言する
のは現段階では無理だろうと思います。
本当に黄化病であれば、これは助けようがありません。現在では黄化
病に適応する殺菌剤は開発されてませんので、発病した場合は手の施
しようがありません。
黄化病の病原菌は土壌伝染性のカビの一種で、アブラナ科(ハクサイ
はアブラナ科の仲間)、ナス科、ウリ科などの作物に多く発生をしま
す。土壌の中で微小菌核の形で越年し、翌年にハクサイが作付けされ
て、地温が20度前後になると根部付近に微小菌核が発生し、その菌
が根から侵入して感染します。先にも書きましたが、この菌は伝染性
ですので、放置すると感染が広がり収穫さえ出来なくなります。
ハクサイは葉が巻いて球状になりますが、感染した場合は球状にはな
りません。つまり感染したハクサイは食できないと言う事です。
先にも書きましたが、この病気に対しての殺菌剤は開発されていませ
んので、殺菌剤散布以外の方法で菌を死滅させるしかありません。
この病気は気温が20~24℃の比較的に冷涼な時期に発生しやすい
ので、この気温に達した時期には土壌の過湿は極力避ける事が必要で
す。また連作(続けさまに同じ作物を同じ場所で栽培する事)すると
発病が激しくなります。
発病後の対策ですが、まず発病した株は全て抜き去ります。その辺に
放置すると感染は広がりますので、感染した作物は市または区指定の
ゴミ袋に入れ、口を固く縛ってから可燃ごみの日に出して下さい。
それでも菌は土壌に多く残っていますので、多発が予測される夏期に
石灰窒素と稲わら(ホームセンターで売られている)を土壌に漉き込
んで、潅水状態(土をビッショビショにする)にしてから直ぐに透明
のビニールシートを被せて土壌を覆います。これで土壌内部は高温に
なり、病原菌は高熱で死滅します。シートを被せたら1ヶ月程度放置
する事が大切です。病原菌を死滅させるには、シートで覆い高熱殺菌
をするしかありません。
土壌殺菌剤と言う物がありますが、方法としては上記に書いた方法で
行います。土壌殺菌剤を土の表面に噴霧しただけでは効果はありませ
ん。それと感染した土壌で使用した農機具は全て洗浄し、直射日光で
十分に乾燥させて下さい。そのままでは菌が付着したままですから、
他の場所で使用すると菌が土壌に入ってしまいます。
お礼
投稿日に比べて今の状況ですが、そんなに酷くなったとも思えませんし むしろ、目立たなくなってきたようにも見受けられます。 そうで無い事を祈りながらもう少し様子を見守りたいと思います。 ありがとうございました。