はじめまして♪
輸入部分も大きな要因の1つ。という事は間違いアリマセンね。
でも、国産のバターに関してはもう少し違う問題点があります。
バターを造りますと、脂肪分が減った脱脂乳(主に脱脂粉乳などとして活用)も同時に出来ます。
おおよそ、2000年くらいまでは脱脂粉乳の需要に合わせて製造したため、バターが少し余りがち、という状況でした。しかし、その後脱脂乳の需要が大きく減ったため、大量に廃棄となると大きな損失に成る為、生産量を減らしました。「脱脂乳の生産量を減らす=バターの生産量が減る」 という事なんです。
使い道が無くなった脱脂粉乳により、バターの生産量も変わりましたが、おなじ理由で過剰生産に成ると生乳価格の暴落とかに繋がって、酪農家の経営自体を左右してしまうので、今はこのような状況なのです。
(この上で、不足分は輸入すれば?という話に成ると、lolipop-sapporo様がご指摘の状況が多い被さっている。と言えます。)
2000年にナニが在ったのか。。。。
雪印低脂肪乳での、集団食中毒。
原因は、工場の電機室につららが落ちて、工場内が一時的に停電。これによりウン悪く毒性の強い食中毒菌が増殖してしまった。。。というキッカケはさほど大きく無い事故でしたが、結果的には非常に大きな事件と言える現象になったのです。
これを機に2001年頃から脱脂粉乳とバターの受給バランスが逆転し、生産量の調整が余儀なくされ、2002年あたりでしたか、バターの輸入を開始したとか。。。でも、一度大きな輸入枠を設定してしまうと、輸入量を減らす、という規制が掛けにくいので、なかなかムズカシイ面もあるようです。
余談ですが、私はビールが好きなのですが、おつまみとして安くて美味しくお手軽なイカ、これも数年来の不漁で品薄=価格高騰、、近所に水産品加工業者の友人が居るのですが、「輸入のイカって、輸入量を決定するのが3年前で、大きく輸入枠を広げた後で「大漁」になると、漁師が死んでしまうような価格暴落も在るから、ムズカシイ」って。
地元のの特産って言う加工業者は、地元漁師との繋がりも強いので、このあたりは私の様な別世界の感覚では判らなかった事情も在る。というのが呑み会等でもよく教えてもらえています。
なお、近隣には珍しく同業の水産品か工業者が居ますが、あちこち知っている範囲で「イカ」を探し回って、サンプルを購入してみたけれど、好評だった物に仕上げるのはムリ。と判断して、3年程に成りますか、イカを使った製品は製造していない。との事です。
バターも一時加工した食品ですが、大元は自然の環境から、その上に「酪農家
という「一定の利益を得て生活出来るか、出来ないか?」という事から、大きく価格変動を伴わないように「安定供給」を目指すと、、、というムズカシイ部分もありますね。
ここ数日、私の地域とはとっても離れた範囲ですが、大雨の被害が。。
これで、来月あたりの野菜とか、私の地域では8月お盆なんで、お墓に持って行くお花の需給バランスが大きく崩れ、数倍の価格。。なんて事が心配です。
酪農家の場合、子牛を育て、乳搾りができるようになって、来年は売れないから殺す。というのはムズカシイので、、、、
営農的な乳牛ですと、産まれてから24ヶ月(2年)から妊娠、出産、乳を出す。おおよそ10ヶ月は乳を出し、13~14ヶ月ごとに、妊娠、出産、乳を出す。と言うのが可能で、、、おおむね3回から4回出産した後は乳牛としては「廃用牛」として除籍、ある人が算出した範囲では、「農場から去って行く」のは、平均68.9 カ月、私達の感覚からは6歳になる前に。。。って感じですね。
なお、営利を考慮しない、一部の動物園とか農業学校とかでは、廃牛せずに育てつづけて、中には14年以上健康に行きている。という乳牛のおばあさんも居るようです。
出産しないとお乳は出ませんし、牛乳もバターも脱脂粉乳もチーズも無いのですが、毎日餌を与えたり、いろいろな「お世話」は休む事無く続けませんとねぇ。