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世界大戦時の鉄帽の性能について
- 第一次世界大戦から第二次世界大戦時に使用された世界各国の鉄帽の性能について質問です。
- 第一次世界大戦時の西部戦線で、塹壕戦が起きた。この戦いの中で、兵士は頭部を守るために帽子や鉄帽を使用しました。
- 質問のポイントは、第一次世界大戦から第二次世界大戦時の交戦国の鉄帽の性能の比較です。
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アドリアンヘルメット(フランス) 初の近代的な鉄製ヘルメット。(外国の派生型も含めると2億個以上生産) 良好な量産性もあって第一次大戦さなかでありながらも発注から数か月でフランスの第一線部隊すべてに支給が完了し、多くのフランス兵の命を守りました。 重量はわずか765グラムであったため、銃弾の防御は当初より意図しておらず、防御面での不足が問題視されていました。 (ただし、銃弾防御力を意図すると重量2kgを超えても不十分等の評価となりますので、一種の割切として有りかもしれません。) ブロディヘルメット(イギリス) 厚みのある鋼鉄の一枚板を打ち抜いて成形したもので、アドリアンヘルメットよりも強度に優れており、重量も590グラムと軽量でした。 (アメリカ製を含むと750万個生産) ただし、形状は上方からの破片等から頭部や肩を守る事を重視した為、側頭部・後頭部を横からの衝撃から守る事は意図していませんでした。 シュタールヘルム(ドイツ) 独特な形状は側頭部から後頭部を守る事が意図されています。 (現代の米軍や自衛隊が採用するヘルメットも形状的には、これの発展型) ただし、重量は少々重く年式によって異なりますが1.5kgにもなります。 (兵士が常用しても苦痛を感じない重量が1kgと言われているので…。) 90式鉄帽(日本) 第一次大戦の欧州での陸戦には直接介入していないため、後発の利点として各国のヘルメットを参考にして開発。 形状は、前後と左右はそれぞれほぼ対称形で、避弾経始を考慮しております。 鋼材としてクロムモリブデン鋼を使用(硬質ゆえに銃弾や破片の着弾時にあえて割れやすく衝撃を吸収することで着用者の頭部を保護)したものであり、特殊鋼板の厚さは1mm、重さは約1kgとなっております。 特徴として、金属の外帽と内部の略帽の二重構造とする事で、着用性や外帽部の破損時の頭部への保護が考慮されています。 なお、これでも銃弾に対する防御には不足との判断がくだされ、98式鉄帽が開発されます。 全体の厚さが2倍となり、正面部には増加装甲(合計で厚さ4mm)を付与できる為、フル装備だと重量が2.8Kgとなります。→これでやっと射距離300mからの小銃弾に耐えられる。 (その重量もあって、一部の最前線部隊にのみ装備される。) M1ヘルメット(アメリカ) おそらく第二次大戦最良のヘルメットだと思われます。 他国は素材に焼入鋼を使用しますが、M1は安価な高マンガン鋼を採用。 (重量1.3Kg) 焼入鋼と異なり靱性が高いために強い衝撃を受けた際にも大きな変形を起こすのみで、装着者の頭部に致死的な損傷をもたらす貫徹を起こす可能性は低く、強い衝撃を受け止める設計思想となっています。 また、二重構造とすることで、頭部と帽体の間の隙間が確保される事で大きな変形を起こした際の安全性も増し、結果として耐衝撃性も増加する事となりました。 なお、二重構造として外帽部分は取り外しできる為、塹壕掘り用シャベル、洗面器、バケツ、椅子としての使用例が知られ、時として調理鍋(推奨はされていない)としてまで使用されています。 M1は、大戦時だけで2千万個以上生産され、戦後多くの国で採用(自衛隊も採用)されます。
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- whaihansei
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米国では。 ソ→頑丈なだけ 英→1次の経験もありそれなりでは 米→一番研究している(経験は浅いが) 一応、二重 どうでしょうか。