- 締切済み
奴隷制度が悪と思われ始めたのは蒸気機関の発明から?
奴隷制度は悪いというのは現代では常識ですが、大昔には奴隷制度は当然と考えられていた国が多かったと思います。 「奴隷制度が悪い」という考えが生まれたのは、ジェームズ・ワットが発明した蒸気機関が発達して、それまで奴隷がやっていた労働を機械にやらせることが出来るようになったから、そして奴隷や奴隷に近い下層の人たちが少し豊かになって、「顧客」として尊重しなければならなくなったから、と考えて良いでしょうか。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
- whaihansei
- ベストアンサー率23% (227/983)
奴隷制度。 人間が人間以下の扱い、家畜並みの扱いは知られていました。 身分制度とは違います。1等、2等、3等ではない。 殺生与奪は所有者次第。殺人にあらず。 戦争で負け、捕虜となり、死ぬよりはマシと双方思ったのでしょう。 でも奴隷にされるのは誰でも嫌ったはず。 負けた側、される側には悪い制度であることは古代から旧知でした。 近代では1215年の「マグナカルタ」、そして「アメリカ独立 宣言」、「フランス人権宣言」が廃止を促したものです。
- jkpawapuro
- ベストアンサー率26% (816/3045)
だいたいあってると思いますが、英仏の農奴解放の起源は農民反乱、黒死病による人口減少、貨幣経済の浸透などをもって語られるので、そういった背景から入ると産業革命よりもっと前ですね。
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11074/34516)
「奴隷制度が悪い」という考え方は、むしろ人権意識の高まりからだと思いますよ。アメリカ独立宣言やフランス革命などで「人権」というのが認められるようになって「とはいえ、奴隷も人間だよね?」という議論が出てきたのだと思います。 国連が「世界人権宣言」で奴隷の禁止を宣言したのが1948年。なんと戦後のことなんですよね。国際社会が奴隷の撲滅を公式に打ち出したのは100年も前の出来事ではないのです。 産業革命は、むしろ労働者の労働環境を悪くさせたので「それによって尊重されるようになった」わけではないと思います。 産業革命後のイギリスでの労働者は、14時間労働とか16時間労働とか当たり前にありましたからね。それこそ機械は一日中動かせるじゃないですか。労働環境の改善は、労働運動や社会運動の賜物ですからね。 それに奴隷って今でも撲滅はされていませんからね。ISなどのテロリストが人身売買をやるという大っぴらなことだけではなく、例えば貧しい環境にある女性が売春を強要されればその女性は奴隷ですからね。男性だとマグロ漁船で働かされるとかも奴隷ですね。日本でも外国人「留学生」をやたらと安い時給で働かせるのはこれはもう奴隷といっていい状態ですよね。 また現代日本ではひらたく「奴隷」という単語が使われていますが、ローマ帝国における「奴隷」は、奴隷という言葉より非正規雇用者といったほうがニュアンスとしては近いですし、日本でも「奉公人」はかなり奴隷的な契約ですよね。よく「日本の奴隷制度」で「戦国時代に多くの日本人が奴隷として売られた。だから豊臣秀吉と徳川家康は鎖国して日本人が奴隷として売られないようにした」っていわれます。でもこれの実態は「契約トラブル」でしてね。海外で日本人奴隷を買った人は「奴隷として買った」つもりだったのに、日本人は「で、年季ははいつ明けるんですか?」って聞いてきたのです。本人は期間労働者のつもりだったのです。で、いやお前は一生俺のもんだ、いやそれは聞いてないとかのトラブルが多発したのです。秀吉や家康はそういった下々を保護するために人身売買を禁じたのです。日本では「為政者が下々のことをおもんぱかってやらないといけない」という暗黙の決まりがありますからね。
- seble
- ベストアンサー率27% (4041/14683)
いつ、というような単純な線引きは難しいように思います。 紀元前のローマ時代などでも、解放奴隷という身分があったくらいですから、奴隷は身分が低い、というか一般人もそうですが、階級差が歴然とあり、倫理的に悪というような明確な定義は無くとも、良い地位ではない事は認識されていたと思います。良い訳ではないのなだから、つまりは悪いと。 ただ、奴隷が顧客になる事は無いと思います。奴隷は奴隷であって私有財産などほとんど持たず(ケースバイケースですが)、つまり客には成り得ません。奴隷の生活資産は全て所有者が買うでしょう。
お礼
回答ありがとうございました。 確かに奴隷は奴隷のままでは私有財産を持つのは難しいかも知れませんが、 奴隷に近いような下層の人たちが少しずつ豊かになっていくのは、社会の意識を変えるのに貢献してはいないでしょうか。 それに、「奴隷の労働を機械がするようになった」というのは、奴隷制度をなくすのにものすごく貢献していたと思うのですが。