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在来線通勤電車の性能
在来線通勤電車で、ゼロ発進から70キロ毎時までの加速度が2.7km/h/s(0.75m/s)で一定というのは、性能的には【良好】のクチと言えるのでしょうか? これだと力行距離は252mで、到達時の所要秒数は26秒となります。
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力行が2.7Km/hならば、加速度としても申し分ないと思います。しかし、それを性能面で良い/悪いと一概には決めつけられません。 某鉄道会社では、もっと加速度が出せる性能があるにも関わらず、在来車両の加速性能に併せて2.0Km/hに抑えている場合もあります。 昔は、直流モーターしかありませんでしたから、モーターに電圧(V)と電流(A)を与える必要があり、電流(A)を流す量で加速を得ていました。一方、交流モーターはには電圧(V)と周波数(F)と一定の電流(A)で与えるだけで済みます。巷でよく聞くVVVFと言われているのは可変電圧(V)・可変周波数(F)を調整しながらベストな値でモーターを回す仕組みです。よって、この調節次第で、加速度4.0Km/hも可能ですし、2.0Km/hも可能にすることもできます。 簡単に言えば、直流モーター制御方式は電流の量次第で加速調節するアナログ的な考え、交流モーター制御方式は電圧と周波数を調節しながら加速調節するデジタル的な考え方になります。要は、VVVF制御におけるプログラミング次第でどうにでもできてしまうため、2.7Km/hが果たして良好と言えるのかどうかは何とも言えないと言うのが回答です。その路線では2.7Km/hが必要なのだから出している、不必要ならば加速度を下げていると思いますよ。 ちなみに、加速度は上げれば良いというものではありません。上げ過ぎれば、車内で立っているお客さんに対し余分なモーメントを与えてしまうので、乗り心地としては宜しくありません。加速度が低ければ低いほど、お客さんにかかる負担は少なくなります。 余分な説明を入れてしまいましたが、加速度2.7Km/hが性能面で良好なのかと聞かれたら、結構いい加速してるねぇ~ みたいな回答しかできません。性能面で云々は言えないと思います。