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国家主義と全体主義って別物なのですか?

ウィキペディアで「国家主義」の説明として 国家を「最高の価値あるもの」とか「人間社会の最高の組織」などと見なし、「個人よりも国家に絶対的な優位性があるのだ」などとする考え方で、国家的な秩序や、国家による命令、自分の属する国家が軍事的に強いことなどを他の全ての価値に優先させようとする政治的な主張を指すとあります。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E4%B8%BB%E7%BE%A9 国家を個人よりも絶対的に優位として、自国国家を至上におくという考え方は、全体主義と同義語にはならないのでしょうか?

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  • fujic-1990
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回答No.1

 親和性は非常に高いと思いますが、「同義ではない」と思いますね。  四捨五入してザックリ言うと、  国家主義は、国家の価値、国家の利益を、個人の上に置く考え方です。  国家主義に立つと、個人の価値を国家の価値の下に置く結果、国を相手に訴訟などをやっても勝てない(戦う前に結果は分かっている)というようなことはおこり得ますが、国家の価値が関わらない分野(例えば私人間の争い)ではべつに個人個人の価値(違い)が、「必ず否定される」わけではありません。  それに対して、全体主義は、国民の思想、行動を、特定の方向にまとめようという考え方です。  端的な例が「国民総動員」です。国民全員が一定の方向、同じ目的実現のために考え、行動しなければならないので、その流れからはみ出して私人同士が争うなどということは許されません。個人個人の価値・違いは「必ず否定される」ことになります。  ゆえに、国家主義を採用すると、全体主義になりがちではありますが、概念としては二つは別物だと考えるべきだと思います。

soramimiclub
質問者

お礼

回答ありがとうございました!!

soramimiclub
質問者

補足

個人個人の価値・違いは「必ず否定される」と言う事は、個人の自由や平等など個の利益や権益と言った物も否定するのが全体主義になるのならば、逆に国家主義だと個人の価値を国家の価値の下に置くだけであって、個人の価値や自由や権益や利益を否定したりせず、寧ろ個人主義や自由主義と国家主義は共存共栄する事も可能と言う事でしょうか?

その他の回答 (3)

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.4

 1番回答者です。補足質問を拝見しました。拙いながら、私なりに再回答させていただきます。 > 個人主義や自由主義と国家主義は共存共栄する事も可能と言う事  ではないと思いますねぇ。  野山を駆ける熊も、熊牧場で観客に向かって手を振ったり拍手して餌をねだる熊も、熊であることは間違いなくても、「熊牧場で人間と熊が共存共栄している」かどうかは、おおいに疑問と言わなければなりません。  また、よく女性が「ガラスの天井の下の男女平等」と言いますが、女性が言うように「それは本当の男女平等ではない」ならば、国家主義という枠の中で国から認められた範囲内での個人主義や自由主義が、(部分的には同じように機能する=満足を与えるとしても)本当の個人主義や自由主義であるのかどうか。やっぱり疑問だと、私は言わざるをえません。  「個人主義」は、社会や国家は個人の集団にすぎず、個人個人がめざす目標や利益の実現に奉仕するべき手段にすぎない、という考え方です。  「殿様のために人民がいるのではない、人民のために殿様がいるのだ」という上杉鷹山の思想と似ている思想で、国家の利益を最高として、国家の利益を実現するために国民の権利に枠をはめようとする国家主義とは、(個人主義は)思想としては相容れないもののように考えます。  また「自由主義」は、すべての経済活動や個人の思想・言論、信教から、国家の干渉は排除され、それぞれ国家によって尊重される(国家の規制から解放される)べしという思想です。  国家の「やりたいこと=規制」を国民が対等の立場から制限・排除するという思想なので、国家主義とは対立するものだと思っています。  ただ、例えば経済的な自由主義は、修正資本主義と呼ばれるような、財政投融資等による大幅な国家の介入を、歓迎するように変わってきています。  日本の憲法論でも、「二重の基準」理論が持ち出され、経済的自由に対する国家の規制は、原則合憲の立場が取られています。  近年は、共産主義的市場経済でしたっけ、そんな「鵺(ぬえ)」のような制度もできています。  で、何をもって「共存共栄している」と言えるのか自信を持った回答はできませんが、現在の私としては、  国家主義を採用しても、一部同じようなことをさせる(同じような満足を与える)ことはできるが、それは似て非なるもので、ガラス水槽の中で様々な「主義」が泳がせてもらっているにすぎない(本当の個人主義や自由主義ではない)、と言いたいと思います。  で、一言で言えば、共存共栄はできない。

soramimiclub
質問者

お礼

回答ありがとうございました!!

  • hekiyu2
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回答No.3

全体主義、というのは、個人の利益よりも 全体の利益を優先する、という 考え方です。 だから、その全体は、国家の場合もありますし、 他の団体の場合もあります。

soramimiclub
質問者

お礼

回答ありがとうございました!!

  • SPROCKETER
  • ベストアンサー率26% (2125/7983)
回答No.2

 国家主義者は欧米にもたくさんいますが、全体主義を毛嫌いする人達でもあります。国家主義と全体主義は別物でしょうね。  全体主義というのは、知らない間に誰が決めたのかもわからない法律が勝手に運用されて、個人の自由が制限される事が非常に多いので、日本などは全体主義そのものですけどね。  国家主義では、国の根幹に関わる問題を誰でも国民が発言して決定に参加出来る体制でなければ、成熟しないイデオロギーです。民主主義国家ほど、国家主義的な人が多いですが、カカシが多い日本は例外ですよね。  国家主義的な人が多い国は国歌を聞けばわかります。日本はもちろん、そうではありません。

soramimiclub
質問者

お礼

回答ありがとうございました!!

soramimiclub
質問者

補足

>国家主義的な人が多い国は国歌を聞けばわかります。日本はもちろん、そうではありません。 国歌を聞いてどうしてわかるのですか?

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