- 締切済み
熱分解と酸素について
熱分解は 「酸素が供給されない状況下で行われる加熱」 との定義ですが、 全くの無酸素状態で加熱は可能なのでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- sailor
- ベストアンサー率46% (1954/4186)
回答No.3
酸素を絶った状態でも過熱して分解することは可能です。 例えば真空中で輻射熱による加熱や希ガス類や窒素ガスなどを充填したオーブンで焼くことでも可能です。 例えば、強化プラスチックの一種のカーボン繊維強化樹脂(C-FRP)などに使われる炭素繊維は希ガス類などで満たしたオーブン内でアクリル系などの樹脂繊維を蒸し焼きにして炭素以外の部分を焼く飛ばして作ります。高温で焼くため酸素が残っていると炭素が燃えてしまいますからね。 完全に酸素をなくすことが可能かどうかという意味でしたら、真空中よりも他の高純度のガス中での加熱方がより完全に酸素を絶った状態に近いでしょう。