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ISO/TS16949の膜厚要求とCpkについて
- 私は海外で表面処理の業務に携わっています。最近、ISO/TS16494における膜厚の要求とCpkについて教えられましたが、めっきやアルマイトの処理では膜厚のばらつきが大きくなるため、Cpk1.33以上を達成するのは難しいと感じています。
- ISO/TS16494は膜厚項目においてCpk1.33以上の要求があるのか疑問です。私はめっきやアルマイトの処理に携わっており、膜厚のばらつきが大きくなるという問題があります。Cpk1.33以上を実現するためにはどのような対策が必要なのでしょうか。
- 私は海外で表面処理に従事しており、先日ISO/TS16494のルールによって膜厚の要求としてCpk1.33以上が必要と伝えられました。しかし、めっきやアルマイトでの処理では、膜厚がばらつくことが問題となっています。Cpk1.33以上を達成するためには、どのような改善策があるのか知りたいです。
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アルマイトには詳しくありませんが、電気めっきで13~16μmの規格は、 めっきのことを全く知らない設計者が決めたものでしょうね。 電気めっきでの膜厚分布は電流分布に比例し、磁石に撒いた砂鉄のように、 凸部に密に集中し、凹部や平面の中央部は疎になります。 つまり、測定箇所が変われば膜厚も変わるわけなので、 測定場所は特定されているでしょうか? 電流分布には支配されない無電解ニッケルめっきでも、 一般に管理範囲は狙いに対して±1μmですので、 Cpで平均が管理幅の中央にあったとしても、 管理幅3μmの1/6の標準偏差を要求されているわけです。 外観も含めて機能を保証するためには最低膜厚を確保することであって、 嵌め合わせでの上限が限られているのでばなければ、 片側規格でのCpkへの変更を促してはどうでしょう。 おっと、1.33なら管理幅3μmの1/8でしたね。 いずれにせよ、無電解ニッケルめっきでさえ この工程能力を満足させることは無理です。
> ISO/TS16494では本当に膜厚項目の要求がCpk1.33以上なのでしょうか。 ISO/TS16494 のことは分からないが、 CPK でいうなら、 個体内でのばらつき ロット内でのばらつき ロット単位でのばらつき 管理単位は何? 機能めっきであれば、最低膜厚。 装飾めっきであれば、外観優先。 管理項目=膜厚 として、 膜厚指定(規格)は? 測定方法は? 評価方法は?(CPK?) 設備承認するの? 思いつくまま挙げたが、 具体的にこれらが取り決めされているなら CPK > 1.33 の議論もありうると思うが、どうだろうか? > 設備承認とはどのようなものでしょうか。 一般的には、工程と品質要求が明確であれば、設備承認は必要ありません。 品質要求が特定の設備でしか実現できない、さらに一般化できない設備に依存する特定の条件を管理しなければならない場合、設備及び条件管理、手順を特定するために設備を承認の対象とする場合があります。 品質の安定、履歴を追求する場合、厳しい品質要求を満たすことを目的とする場合などに設定されます。 その効果として、機械装置の変更、改造、管理条件の変更などに制約が出てきます。
ISO/TS16949 ⇒『品質マネジメントシステム - 自動車製関連する交換部品に携わる組織にISO 9001を適用する際の要求事項』 なのでISO 9001が上位にあり、そのめっき厚検査、外観検査などに関する解説 http://www.hal.ne.jp/ishii678/pdf_files/iso9001_10.pdf ISO 9001:2000 の品質の保証〔7.5.1 か?7.5.2 か?〕 7.5.1 製造及びサービス提供の管理 <検査で品質を保証する> 7.5.2 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 <検査の保証でなく、プロセス設計と作り込みで品質を保証する> 前者のやりかたCpk1.33は適用不可能だし、無理してやっても真の品質保証になりません。 膜厚測定の精度も問題だし、箇所でのバラツキは倍レベルもあり、厳密に箇所取決めてもラック掛けでは個体差が出る。 Cpk1.33を守ろうとすれば膜厚を厚くしなければならない ならば重要視される機能と外観が疎かになりますよ 耐錆性は現状でも試験合格し維持できてますよ 現状を優先し逆にCpk1.33に入るよう規格値を下げてもらえませんか とボッテリ厚付けの現物を示し説得するしか方策ないでしょう。
お礼
岩魚内様ご回答ありがとうございます。 こちらの製品は機能と外観が重要視されております。 特に外観要求が厳しい製品です。 そのため、品質保証という意味ではCpkで管理をするよりも、機能と外観で評価をし、採用していただくことが良いと思います。 海外では書類や規則が先行していて、本当に必要な品質が蔑ろにされているように感じてしまうことがよくあります。
まずメッキ厚さについて。 JISでは5μ以上、8μ以上、11μ以上となってます。 貴君の会社の所在地での規格は如何ですか。 JISに準拠であれば 例えば5μでCpk1.33以上を満足させるには メッキ厚さの指定を8μ以上にしないといけないと思います。 次にメッキの厚さ測定は膜厚計で精度はOKですか。 ゲージ類の測定は専用機器で0.1μ精度でデータを出してきますが?です。 個人的な疑問です。 平面に塗装した膜厚を相当昔に比較しましたら マイクロと膜厚計では30μ、20μと10μの差がありました。 次にローカルスタッフですが一応大学?出のエリート?クラスでは? こいつらは一著前に知識の受け売りはしますが 物つくり、実務はまるでわかってません。 ですから、Cpkの計算の仕方を逆に質問しては如何か。 本題 Cpkの要求は客先との購買仕様に関わると思います。 もしあった場合は要求は受けない。 だからローカルスタッフの話におどおどする必要はありません。 追加 海外のメッキの防錆力は日本と同じですかね。
お礼
Metro Park様ご回答ありがとうございます。 今回の製品はアルマイト10µ~20µm、 過去の製品ではめっきで13~16µmでした。 ともに両側規格の製品です。 一つの製品でのばらつきは小さいため、膜厚計の精度はあまり問題にないように思えます。また上記製品はマイクロは用いておりません。 Metro Park様のおっしゃられようにローカルスタッフはISO/TSについての知識はありますが、表面処理に関しては素人なので、ISO/TSのみの規格でしか考えておりません。 ローカルスタッフは大学は出ておりますがエリートではないと思います。 Cpkの計算式などを聞いてみたのですが、わかっていないようです。 会社にあるフォーマットに入力するだけのため、疑問にも思っていないように見えます。 このフォーマットを確認しましたが、無駄な項目が多く、数値の計算方法を追うことが非常に困難でした。また何故この式が必要なのかという箇所もありました。 社内で再度確認をした後、お客様へ一報を入れようと思います。 日本での勤務年数が少ないため、海外の規格が日本と同等なのかが確言できませんが、JISの規格をベースにすることがあり、また日系の企業を対象とした製品大部分なので防錆力は日本と同等ではないかと思います。
ISO/TS16494は、自動車産業における品質マネジメントシステム認証制度の 基準文書です。 この規格で、めっき厚のばらつきのCpkまで数値規定しているようには思え ません。(規定文書を読んでいませんので、想像です。) まずは、Cpkが1.33以上必要であると伝えられた方に、ISO/TS16494のどの 箇条に書いてあるか問い合わせになったら如何でしょうか? もう少々現実的に考えて、めっき厚の最小値をCpkが1.33以上で管理できる ように、中心値を設定すればいいと考えれば、実行可能になりませんか?
お礼
ohkawa様ご回答ありがとうございます。 ISO/TS16494の入門書を読んでみましたが、膜厚のCpkについては触れられておりませんでした。(表面処理用のものではないためだと思いますが) ローカルスタッフはISO/TS16494についての知識は多少あるように見えますが めっきやアルマイトに関する知識は皆無です。 そのため、質問をしてもなかなか意味が伝わらないようです。 下限値を広げるという件ですが、製品品質上難しいです。 私の知識不足で申し訳ありませんが、規定にないようであれば客先と話し合って承認をしていただきたいと思っております。
お礼
ozu様ご回答ありがとうございます。 こちらの製品ですがロット内でのバラつきとなっております。 膜厚交差は10µmです。 実際要求させていることは 膜厚交差 < 外観 = 機能 です。 測定方法は膜厚測定器を用いたもので、マイクロメーターは使用しておりません。測定器自体の誤差は無視できるレベルだと思います。 知識不足で申し訳ありませんが、設備承認とはどのようなものでしょうか。 膜厚のばらつきを抑えるために新たに設備を導入するといったことでしょうか。 お客様とのCpkの取り交わしはないと思いますが ローカルスタッフから件の意見が出ましたのでこちらに投稿させていただきました。