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銅線の錫メッキにおける塩酸処理と水洗いの影響
- 銅線に錫メッキする際の塩酸処理について、塩酸槽(濃度1.5%)と錫メッキ釜(270℃)を使用しています。
- 塩酸槽とメッキ釜の間に水洗い層を設置しているが、水洗いを開始するとメッキ圧が低下してしまうため、メッキ不良が発生している。
- 水洗いによって塩酸が蒸発し、工場内の酸化を防ぐ目的で水洗い層を設置しているが、これがメッキ不良の原因となっている可能性がある。
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えーと、プロセス前後の温度プロファイルはどうなっていますか? ラインの状況がわからないのですが、 どぶ付け槽に入る前の銅線の温度は、変更前変更後で変わっていますか? 塩酸槽は加温してあって水洗いは常温だったとかいうことはありませんか? (もちろん水洗は純水などを前提としています) どちらかといえばどぶ付けされるときの銅線の表面に残っている 水分量が変わっているのではないでしょうか? 処理速度が線速150m/sと速いので 水洗後の銅線の表面酸化は問題となるレベルでは無いように思います。
それか、プロセスを元に戻し、 塩酸槽(濃度3%位)の耐酸仕様排気設備はあるとゲスし、メッキ釜も排気接続も可能と ゲスし、酸洗い後の銅線がメッキ釜に入った際、塩酸が蒸発するタイミングのみ、 排気性能を増加させ、工場内に塩酸のヒューム拡散をを防ぐ仕様にするです。 コストと信頼性での比較で、検討してみてください。
せっかく、塩酸槽(濃度3%位)で、銅線の表面を軽くエッチングし、表面をラジカルに したのに、水洗槽に付けると元に戻ります。 解り易く記載すれば、表面の酸化膜を除去し、表面に塩酸を付けたまま、錫メッキ釜 (270℃位)にどぶ付けるので、表面は酸化膜が付き難い状態で処理されています。 ですが、水洗槽に入れますと、表面の塩酸が洗い流され、エッチング効果はなくなり、 水洗の水の溶存酸素で表面が若干酸化されています。(空気中よりは遅い速度でですが…) ですから、そのようになっているし、水道水の不純物も少しは酸化時に悪さをしていると ゲスします。 ですから、水洗槽の水を脱気させ溶存酸素を除去するか、溶存酸素を溶存窒素にして 水中で酸化させないようにすることです。 (後者の方が、前者より槽の上の空気から、酸素を取り込み易く、溶存酸素が増え易い) 以上で、水洗時表面が酸化し難い条件となり、水洗槽から錫メッキ釜まで素早く運び 搬送中も酸化し難くすれば良いのではないでしょうか? また、塩酸槽 ⇒ 水洗槽 への搬送は、表面に塩酸が残っている状態なので、 比較的素早く搬送しなくても良いので、速度より塩酸は危険なので安全に注視する ことが大切です。 訂正 水洗槽に付けると元に戻ります。 ⇒ 水洗槽に浸けると元に戻ります。 後者の方が、前者より槽の上の空気から、酸素を取り込み易く、溶存酸素が増え易い ↓ 後者の方が、前者より槽の上の空気から、酸素を取り込み難く、溶存酸素が増え難い (後者の方は、溶存酸素を窒素化し、溶存気体は許容量のままで、気体を取り込み難い、 脱気状態と異なる方です)
原因なのか判りませんが >水洗いは水道水 めっき工場では不安定要因を排除するため純水を使うはず。 純水設備を入れる前にポリタンの純水を買って試しては
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 知識不足で申し訳ございません。 早速、試してみたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
tigers様 ご回答ありがとうございました。 塩酸濃度、線速に誤りがあり、申し訳ございませんでした。 塩酸槽の耐酸仕様設備はなく、塩酸槽、水洗い槽共に常温で使用しております。 水道水の代わりに純水で試してみます。 ありがとうございました。