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SUS316のアニール条件
- SUS316のアニール条件について
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特に、溶接等で熱による応力を受けるオーステナイト系ステンレス鋼の場合は、 熱処理の名称;応力除去熱処理 熱処理の目的;後加工時の変形防止や応力腐食割れの発生防止のために、残留応力を必要な レベルまで低減させる。 熱処理の条件;800℃~900℃、急冷 熱処理の名称;固溶化熱処理 熱処理の目的;残留応力の除去のみならず、熱影響部に析出したクロム炭化物を固溶化させ て鋭敏化解消し、継手の腐食性と機械的性質を応力を受ける前まで回復させる。 熱処理の条件;1010℃~1150℃、急冷 となります。 そして、固溶化熱処理の鋼種別温度は、 参考:オーステナイト系ステンレス鋼の固溶化熱処理[JIS G4303] 鋼種/固溶化熱処理温度℃、 SUS201,202 / 1010~1120急冷 SUS301,302,303 / 1010~1150急冷、 SUS304,304L,305 / 1010~1150急冷 SUS316,316L,316J1,316J1L / 1010~1150急冷、SUS317,317L,XM15J1 / 1010~1150急冷 SUS390S / 1030~1150急冷、 SUS310S / 1130~1180急冷 SUS321 / 920~1150急冷、 SUS348 / 980~1150急冷 です。 但し、溶接の場合のオーステナイト系ステンレス鋼の溶接後の応力除去焼鈍には、前述に 示すような熱処理条件が用いられる。 しかし、これらは例えば炭素鋼の条件に比べると非常に高温の熱処理であり、冷却条件に よっては構造物に大きな変形を生じたり表面に酸化スケールが形成されたりして、製品の 寸法精度や外観品質を著しく損なうことが多く、事後に多くの時間と人手をかけた手直し が必要となることもしばしばであるので、一般にオーステナイト系ステンレス鋼の溶接に おいて下記に挙げるような場合には、メーカーと顧客との協議に基づいて溶接後の応力 除去焼鈍が省略されることが多いことから、その他の仕様も類似内容が懸念される場合 には注意しなければならないでしょう。 以上の内容は、今後、貴殿自身が調査する上での参考ともなるでしょう。
シリコロイ SUS316 4.2 機械的性質の一例 固溶化熱処理:1050℃水冷 http://www.silicolloy.co.jp/sus316L.html No.39276 SUS304 加工誘起マルテンサイトについて http://www.onyx.dti.ne.jp/clover/pro/1.3.pdf と同じです。 アニールの目的が応力除去焼きなましなら <あまり使用されない熱処理方法> 今の時季、体育会特待生の卒業試験の答案を思い出した・・・理工系って?