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SUS304 深穴加工の問題について
- SUS304に直径5mmの深さ200mmの深穴を加工する際に問題が発生しています。
- 加工手順や切り削り条件に問題があるのか、NACHIに問い合わせた結果、SUS304の加工硬化やドリルの振動の可能性が高いとの回答を得ました。
- 結局、OSGのドリルを使用することで問題が解消され、直径5mm、深さ200mmの穴を4つ開けることができました。
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大変な加工ですが、どのように上手く行かないかもう少し具体的 に記述して下さるとより良い回答が得られると思います。 ご質問の手材料で、気になったことを列記します。 ・下穴は本当にまっすぐあいているか疑問です。 溝長100mmのハイスドリルで100mmの穴をあけるのはよくありません。 ハイスドリルを使用するにしても、最初は3D用ぐらいの短くて剛性 のあるドリルで、1D~2D(5~10mm)のしっかりしたガイド穴をあける ことを推奨します。また、溝長100mmの場合、ステップを用いても 80~90mmぐらいが限界かと。 ・深さ200mmの穴を溝長200mmのドリルで加工して切りくずが詰まって いることが考えられます。250mmぐらいのタイプがあれば最善です。 とは言っても、それほど長いドリルがあるかどうか疑問ですし、ガン ドリルを用いる場合は専用の機械が必要で、難しいでしょう。 切削条件は、特に問題は無いと考えますので、あとはステップ加工の 工夫で対応するしかありません。 最近の質問 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=258028&event=QE0004 にて、回答#3と#4をご参照ください。 長さ200mmのドリルとなると、いかに振れを管理しても、300min-1で まわせば、先端が振動しながら回転します。 そこで、R点マイナス5mmぐらいまで引き上げる、ステップ加工を推奨 いたします。 また、蛇足ですが、ホルダは剛性の高いコレットチャックを推奨いた します。 すみません訂正します(最近ケアレスミスが多いです) 誤)R点マイナス5mmぐらいまで引き上げる 正)ワーク上面マイナス5mmぐらいまで引き上げる 不二越のノンステップロングドリル http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/web/pdf/2252-3b.pdf φ5で溝長210mmなので何とかなりそうですが、残念ながら ステンレスの適応が×になっていました。 おそらく切りくずが分断できないのでしょう。 ステップすれば何とかなるか? 上記拝読、完璧なアプローチ敬服いたします。 (小生回答が全くお役に立てず申し訳ございません) 特にステンレスは一寸した刃形違いでも切りくず形状が大きく 異なるみたいで難しいですね。 溝長足らずでも、ステップ0.5mmならば深穴サイクルを用いて 何とか穴加工できるかもしれません。 穴があくことを、お祈り申し上げます。
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ステンレス材という事でかなり加工硬化もおこってるでしょうね。 私の所もステンレス専門ですが違うドリルを使う場合、シンニング等 見た目が同じでも食い付きで「ゴリゴリ」は経験しています。 正攻法では無いかもしれないので読み逃げOK^^ですが 穴そのものを開けたい時(とりあえず曲がっても可?) ドリルの刃先に「割り」を入れます。 先端と肩の真ん中位に0.3ミリ位の溝をグラインダで入れたら 切り屑は伸びますね。 ただし伸びすぎてドリルに絡みますが(汗)
お礼
ご回答有難う御座いました。 ドリルの刃先に「割り」という方法、全く考え付きませんでした。 いろいろな方法があるのですね~。 今回は曲がりNGでしたので試せませんでしたが、次回困ったときは参考にさせていただきたいと思います。 有難う御座いました。
お礼
ご回答有難うございました。 少々情報記載不足でした。すいません。 具体的には 1.スタブのドリルで20mm穴あけ 2.レギュラーのドリルで40mm穴あけ 3.溝長100mmのドリルで100mm穴あけ(ワーク上面+3mmまで戻しながら1mmずつステップ加工) ここまでは、全てコレットチャックにて加工し、 問題なく加工出来ました。 直径5mm、長さ100mmの真っ直ぐな棒がすんなり入りましたので真っ直ぐ開いていると思います。 しかし、この後にNACHIの200mmのドリルを100mmの下穴に突っ込んで 最初の1mmの切込みの時から振動します。 3番までは切りくずもそれなりにカールしていい感じなのですが、 200mmのドリルは粉のような切りくずになり、まったく切りくずが伸びません。うまくワークに切り込めず、刃先が擦っているような感じです。 200mmのドリルもコレットチャックにて把握しております。 結局、このドリルは刃先が早々に磨耗してしまい、使い物に成らなくなりました。 溝長250mmも試しましたが、結果は同じでした。 しょうがないので、3番で使ったドリルを長く突き出して、 危険を承知で150mmまで穴を開けました。 ワーク上面+3mmまで戻しながら0.5mmずつステップしました。 さっきまでの振動が嘘のようになくなり、問題なく開いてしまいました。 3番のドリルはOSGのEX-GDXLというものです。 シンニングがちょっと違いますが、NACHIのGロングドリルと見た目はほとんど変わらないです。 溝長が違うので単純には比較できませんが。 しかし、あと50mm開けなければなりません。 とりあえず、NACHIはあきらめてOSGの溝長160mmの物を注文しました。 これを使って無理やり開けるつもりです。 結果はまたご報告します。 色々と有難う御座いました。 全く役に立っていないなんて、とんでもありません。 アドバイスを頂いたおかげで、自分の方法を再度確認することが出来て 安心感が増しました。 この度は有難う御座いました。