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丸棒の材質とは?強度が足りず曲がってしまう場合にはどうするべきか
- ローラーのシャフトに使用される材料の一つがS45Cですが、強度が足りず曲がる場合があります。
- シャフト径を変えることができない場合、S45Cよりも強度が強い材料を選ぶべきです。
- 金属の種類に詳しくない場合は、参考になるサイトや情報を探すと良いでしょう。
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他の回答者さんと重複しますが、以下の事を検討ください。 鉄鋼は、ある範囲内では引張強度と硬度は比例します。 (硬度換算表に、引張強度の蘭があるのはそのために使用する内容です。) ですから、S45Cの硬度(強度)を確認することが、先ず大切です。 S45C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧 にて、強度が確認できます。 尚、焼ならしは空冷でそのまま放置、焼なましは炉冷でそのまま放置となっていて、 焼ならしが一般的です。 また、S45Cの丸H材は、調質材であり前もって焼き入れ焼き戻ししている物です。 (焼き入れ硬度が低いので、ハイス等でも加工できる調質材です。) でも、若干焼き戻し温度を高くして、通常の焼き入れ焼き戻しの硬度より若干低目です。 (S-C材料設計資料のURLを確認下さい。) (また、焼き入れできる径が決まっているので、その内容は機械構造用炭素鋼鋼材 の [材料特性]を確認してください) 更に、高周波焼き入れを円周に行なうと、硬度がHRC40以上となりパイプ効果で 強度アップできます。(正確には、KHKの硬度換算表で確認下さい) 色々と記述しましたが、S45Cからのグレードアップする材料はSCM435です。 焼き入れ焼き戻し硬度は約HRC5程度高く、高周波焼き入れ硬度は約HRC10程度 高い材料で、焼き入れ焼き戻しできる径の制限も緩和される材料です。 以上を考慮して選定下さい。 それか、SCM435丸H材(調質材)を使用して加工し、表面を高周波焼き入れする 決めた手法で、強度確認だけ念のためにするでも可と考えます。 http://www5.kannet.ne.jp/~azumaseiki/azupa007.html SCM435(クロムモリブデン鋼)機械的性質の代表値 参考URLです。
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いま使っているシャフト材が、熱処理していないものであれば、熱処理 (焼入-焼戻)をすることが一つの方法と思います。 次のURLは、S45Cの熱処理有無の話題で盛り上がっています。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=258765&event=QE0004 次のURLは、熱処理の点ではピント外れですが、材質選定の参考になる と思います。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=258688&event=QE0004 まずは、熱処理(焼入-焼戻)を検討して、S45Cでは必要な強度や靱性 が得られない場合に、さらに高級な材料を選定する方向と思います。