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S45Cφ60磨きのねじれ強度を超えるものはある?
- S45Cφ60磨きのねじれ強度を超える素材や加工方法はあるのか?
- S45Cφ60磨きよりもねじれ強度の高い素材や加工方法をご紹介!
- ねじれ強度の向上を求めるならS45Cφ60磨き以外の選択肢はあるか?
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S45Cは材料の名称で、その素性により、 ◆ S45C-A、<-A;焼きなまし(約810℃で炉冷)>、 引張強さ;約470N/mm2以上 硬度換算表での硬度⇒引張強さの変換数値 硬度は以下のURL“機械構造用炭素鋼鋼材の材料特性”から ◆ S45C-N、<-N;焼きならし(820~870℃で空冷)>、 引張強さ;570N/mm2以上 引張強さは以下のURL“機械構造用炭素鋼鋼材の材料特性”から ◆ S45C-H、<-H;焼き入れ焼き戻し> 引張強さ;690N/mm2以上、その中間値を取ると 引張強さは以下のURL“機械構造用炭素鋼鋼材の材料特性”から◆ S45C-*、<-*;高周波焼き入れ、焼き入れのみで焼き戻ししない> 引張強さ;1250N/mm2以上 硬度換算表での硬度⇒引張強さの変換数値 小生の手持ちデータでは、HRC硬度40以上 と、引張強さが異なります。 ねじり強さは、引張強さに比例しますから、S45Cの硬度によっても大きく 変化します。 そして、引張強さと硬度は硬度換算表からも判る通り、比例関係にあるので、 熱処理で硬度が上がる材料を使用して、熱処理してもねじり強度は増します。 また、ステンレス鋼は熱処理すると防錆効果が悪くなるので、加工硬化を 利用して硬度を上げ、引張強さやねじり強度を上げます。 最後に蛇足ですが、ねじり強さを考慮した部品にコイルばねがあります。 このコイルばねも熱処理や加工硬化で硬度を上げて、弾性域を大きくし、 性能のよいばねを製作しています。 S45Cの磨きなら、表面が加工硬化で硬度が多少アップしています。 また、S45Cは焼き入れ焼き戻しした材料をS45C丸H材として、流通させて います。この材料は高強度材料ですが、硬度的には比較的硬くないので、 ハイス鋼や超鋼で割りと簡単に加工ができる材料です。 S45Cと良く似た使用材で、S45Cより高強度な材料に、SCM435材があります。 SCM435の丸H材もあり、この材料は硬度がS45Cより高いので超鋼なら後加工 も可能です。 SCM435程度の強度アップでは駄目ですか? 前回答紹介した硬度換算表等で確認下さい。 http://www.khkgears.co.jp/gear_technology/gear_reference/img/KHK_title_text_486.gif ↑ KHK歯車大学 | 歯車技術資料 | 歯車資料編 | 硬度換算表 前回答紹介した“特殊鋼の特性”の中にSCM435の硬度があります。
ねじりせん断強度と引張強度は相関があります。S45Cより引張強度の大きな 材料を選んでください。炭素鋼ではS50CやS55Cが該当します。他に工具鋼 (SK)や特殊鋼(SNC,SCM)などでも高強度のものは多々あります。 回答(1)さんの言われるようにS45Cを熱処理することでも相当強度アップが 図れます。
お礼
回答をいただきありがとうございます。 SCM440を使いたいと思っておりますが、 機械的性質の何を参考にして選択したほうがいいのでしょうか?
沢山有り過ぎて書ききれません。しかし、その前に現状の材料は熱処理して いますか?そうでないなら、焼きならし、調質(焼き入れ焼き戻し)などの 熱処理をすることで初めて素材が生かされます(ご存知とは思いますが) 一般にS45Cの磨き材と言っても、熱処理していないものが殆どと思います 下記サイトにある合金鋼の機械的性質の引張強さという項目を目安にします 但しSCM440でも、また熱処理しないで使って期待した強度を得られないだろう 高級な材料を如何に熱処理して希望の強度を持たせるかが、シェフの腕と思う 材料を選定する前に、どれ位のねじり・曲げなどの応力が掛かっているか又、 使用条件や振動・衝撃・疲れ・応力集中などを全て考慮して設計するべきです それにより安価なS45C材などで、どうしても強度不足ならそこで材質変更かと http://www.coguchi.com/data_s/tokusyu/tokusyu1/
お礼
回答をいただきありがとうございます。 熱処理はしておりません いろいろ調べてみてSCM440がいいかと思いますが 沢山ある鋼材を教えてもらえないでしょうか
お礼
とても参考になりました ありがとうございました