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薄板曲げ用のローラー材質について
- 鋼鈑を90度曲げる設備のローラー材質に悩んでいます。
- SKD11とSCM440Mの2つの材料を考えていますが、どちらが適しているかわかりません。
- ローラーの押し当て力は200kgf以下で、曲げる材料はSPCCです。
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SKD-11は特殊鋼として知名度は高いが・・・・・ 実際は「SKD-11 相当」が半ばプレス・鍛圧の金型メーカーでは常識 焼入れ方法にしても自社の特色を出す為?に熱処理設備を持っている所は多い。 現実的に鍛圧金型(熱間・冷間)ではSKD-11(相当品)が多用されている。 金型(ローラー)の耐力としては優位性があると考える。 回答 2)さんが教科書的な回答をされておられる これには全く異論は無い所なのだが・・・・・ SKD-11の相当品は数多く出回っている そして、熱処理(焼入れ・焼き戻し)での変化も多様です。 硬度の幅があるが 真空orソルト が一般的 添付資料のカタログを読み込めば見識も変わるかも?
小生も高周波焼き入れを良く使用します。 理由は硬度の関係と、ローラーの加工のし易さです。 ローラー外周面以外は、硬度が必要ない場合には加工のし易さが付いてきます。 昔の人間なんで、硬い物の加工は高くなるが頭から離れません。
SKD11 にとっては HRC55 がキーワードです。 これ、 ・硬さ(耐摩耗性)重視 → HRc62 ・靱性重視 → HRc58 とかのガイドライン的数値があります。 硬さと引張り強さの関係を参考グラフで見ると(SKD11 相当は SLD)、引張り強さは HRc56 ぐらいでピークに達する。HRc58 はやや過ぎてるが大したことはない。それが上記 HRc62 になると真逆様に下降する途中となる。 金型では HRc62 が常識だがそれは強度低下を覚悟して使っている。 他に抗折力のデータでも HRC55 はピークに近い。 なので SKD11 の最適な使い方と言えます。 SCM440M はこのグラフに無いがSC級より少し高い程度です。 耐摩耗だけなら硬さ比較で済むが、耐力は表面だけで支えるワケでないので高周波焼入れより全面焼入れの方が良いハズです(真中は役目ほぼ無しだが) 応力計算は必要ですが・・・
曲げ半径(ローラー径)及び長さが不明なのですが、、、、。 SKD11で真空焼入れが必要でしょうか・ 確か空冷鋼だったと思いますが、、。 靭性が必要とのことですが、SCM440Mのほうが確かに有るでしょう。