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ピッチ寸法ズレの原因
- M社製の油加工液仕様のワイヤ放電加工機で、丸穴と角穴が計15穴ぐらいある加工を行なっていた。
- 加工後、測定結果では丸穴の一穴が加工原点位置より7μm程ズレてしまっていた。
- 原因は不明で、過去に同じような問題が起きた際も原因がわからなかったとのことである。
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同じ様な現象がうちでも起こった事がありました。 プレス金型にプレート加工を行なっておりますが、主要プレート3枚を同じ加工機械で加工したにもかかわらず、1枚だけピッチ寸法が10μm大きくなっておりました。この時の原因は熱処理時の応力がワイヤ加工され炉事で開放されてしまいピッチ精度が狂ったと後で調べたらわかりました。(機械的要因の無いことはしっかり確認しております) うちの傾向として、ピッチ精度で不具合を起こすプレートは、熱処理時に反ったプレートを修正したり、通常よりも反りの量がおおきい、段差が大きくワーク板厚差が大きい物で熱処理を行なった時に応力が発生しそうな物がほとんどです。そこでプレートの熱処理をお願いする場合は、焼入れを行なう前に『焼き鈍し』で歪を取ってもらってから、焼入れを行なう様に工程を変更を行なった所、上記不具合はなくなりました。また、SKD11という事でワークには『サブゼロ処理』か『安定化処理』を行なって使用した方が良いと思います。ピッチ精度に影響を与える大きな要因として熱処理も重要な要素でありますので、良い業者を選定する事もピッチ精度向上対策の1つの対策を思います。 是非、実践してみてはいかがでしょうか。
温度変化での影響については 回答 1)さんと全く同意見。 付属物によって影響を受ける点でも他の機械で経験している。 以下はその他に思いついた事を・・・・ 機械の型式や詳細が不明なので勝手に推測で言わして頂くと 三次元での測定精度 穴の形状精度に問題が無しとして(ピッチのみの不良の場合) 1.ワイヤーのよじれなどの不良で加工精度に影響 2.加工除去によるワークの応力開放 3.直接ねじ止めなどをした場合にクランプの安定性の問題がある 4.ボールネジかLMガイドにに1っケ所だけ傷あるかゴミ噛みをおこしている。 5.変なピッチエラー補正が入っている。 某メーカーなどは本来 機械的精度で追う部分を電気的補正にて精度を維持している。 昔の考え方から脱却しきれない人間にとっては邪道のような気がしてならない その点はM社さんは信頼性はあると思っているが。 メーカーがチェックしていてもμの測定なので確認にも細心の注意が必要。
お礼
ご回答ありがとうございました。 1~3につきましては、再現性が難しく、確認のしきれない部分がありますが、ワイヤーのよじれというのは気になる点です。長いボビンの中に部分的に不良があるのかについて、確認するのは困難ですが、ピッチズレが生じたボビンは残すようにしたいと思います。 4~5につきましては、一度メーカーに打診してみたいと思います。 ご教示ありがとうございました。
ワイヤーは加工時間が長く、外気、機械の温度変動の影響を受けやすいので、最後の加工では誤差が集積するとも考えられる。加工の順番を変えて試すのも一策。 機械の特定の場所で定まった傾向のピッチズレが生じるとする。考えられるのは ・機械精度のうち測定・補正が難しい、ピッチング、ローリング、ヨーイングが起きている。 ・給排水の配管、(特にオプション機能用)配線など、機械の運動を妨げる何かがある。 機械の精度調整は、これを付けない状態で行われる。精度が規定値以内だと確認したあと、最終組付け後に動作チェックや簡単な精度チェックをやったとしても、その悪影響が見逃される。 さらにチューブなどは使用を経るにつれ硬くなり、悪化させる。 これ、頭から抜け落ちてるメーカがあります。
お礼
ご回答ありがとうございました。 温度変化の影響に関しましては、温度とりを利用して確認してみようと思います。 機械の特定の場所という点については、これまで注視いませんでした。 次回より、ピッチズレが起こった場所での機械座標などを確認するようにして、何か変わった挙動をしていないかどうかを確認してみます。 ご教示ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございました。 応力による影響ということは、これまで特に問題視しておりませんでした。 (全形状を最初に荒加工で抜ききっているため、仕上げによる影響は微々たるものであろうと考えていたためです。) 熱処理方法により改善されたということで、現在の熱処理方法の確認・再検討も行なうようにしたいと思います。 ご教示ありがとうございました。