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千住金属 M709の使用条件について
- 自作半田槽で千住金属のM709(棒)を使用していますが、うまく半田条件が出せません。
- 半田槽の材質はsus304で、温度は380~450度で試してみましたが問題が発生しました。
- M709の使用条件に詳しい方、アドバイスをお願いします。
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カタログによると、M709はAg-6%組成の高銀はんだですね。 液相温度が380℃と極めて高く、一般的には使いにくそうな印象を受けま す。 どんな理由でこの材質を選定なさったのか教えてもらえますか? はんだ槽のことを記載なさっていますが、はんだ付け方法はディッピング でしょうか? うまく条件が出せないとのことですが、不具合現象はどのよな ものでしょうか? 直接の回答にはなっていませんが、単に「条件が出ない」ではなく、不具合 現象を整理・分析することが必要と思います。その上で、フラックスの選定 含めて適切なはんだ付け条件を見つけていくことになると思います。 >温度が低めだと 全体的にシャーベット状 液相温度が380℃ですから、これ以下では液相と固相が混ざったシャーベ ット状になります。380℃より高い温度設定が必要です。 >温度が高めだと、すぐに表面が真っ白になってしまい仕上がりに艶もなく この文章は、二つの別の事柄を表しているのだと思いますが、以下のように 理解して宜しいでしょうか? ?はんだ槽の表面がすぐに真っ白になる ?製品の仕上がりに艶がない ?「艶がない」は、鉛フリーはんだの一般的な性質のようですので、錫鉛は んだと同等の艶を追求することは無理があるでしょう。 ?は、高温のはんだ表面が空気に触れて酸化する現象です。380℃超の高 温で使える酸化防止剤があれば検討の対象になるでしょうが、温度が高いの で難しいように想像します。 はんだ槽の上部を囲い、窒素ガスで空気をパージして酸素分圧を低下させれ ば酸化の速度を低下させることができます。 (前に示したカタログのリフロー炉は、窒素雰囲気として酸素濃度を500ppm 以下にしている旨示されています) 槽の材質について、ごく一般的な情報の範囲ですが、SUS304では化学的な浸 食で穴が開く(エロージョン)問題があることが知られているようです。 ◆Wikipedia 鉛フリーはんだ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%9B%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%82%93%E3%81%A0 ◆大阪大学産業化学研究所菅沼研究室 鉛フリー相談室 http://www.eco.sanken.osaka-u.ac.jp/PbFree/cbbs.cgi
補足
早速のご回答 お礼申し上げます。 半田方式はDIPになります。 M709については 先方指定になります。 一般的な基盤実装に使用するのでなく リード線端末の予備半田に使用します。 不具合現象ですが温度が高めだと、すぐに表面が真っ白になってしまい仕上がりに艶もなく 半田カキ機構を付けても意味がありませんでした。 温度が低めだと 全体的にシャーベット状になり 半田したあと製品を上げるとツララのように半田が引っ付いてきます。 まずは半田槽の材質選定から入れば良いのか、温度条件(かなり難)か、又は酸化防止剤を使ってみる等、 取っ掛かりに悩んでいます。。。