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磁気騒音とその対策について
- 磁石に関する磁気騒音が発生する要因とその対策について解説します。
- 磁気騒音は主に各種モータやトランスなどの装置から生じます。騒音の原因と対策について詳しく説明します。
- 磁気騒音は装置内部の磁気フィールドの変動によって発生します。騒音を軽減するための対策や注意点についてご紹介します。
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トランスやモータの鉄心材料は,磁化されると僅かに寸法が変化します。交流で磁化した場合,鉄心の伸び縮みが外に伝わり騒音となります。モータの場合では,回転に伴う騒音や振動があるので,磁気騒音を意識することは多くないと思いますが,トランスなどでは運動に伴う騒音・振動が有りませんので,磁気騒音として意識されるようになります。 単なる鉄心の伸び縮みだけでなく,外箱が共鳴するような場合は,特に大きく騒音が発生する場合があります。 鉄心材料のケイ素鋼板では,ケイ素量と寸法変化に関係があるので,伸び縮みの最小となるケイ素量の材質を使うことが一つの対策です。また,外箱などへの振動伝達を防ぐように鉄心と外箱の間に緩衝材を入れることも方法です。 本来鉄心は,渦電流による電力損(発熱)を防ぐために,薄板を絶縁して積層しますが,振動を抑えるために重ねた端面を横断するように溶接してしまうことも有ります。 鉄心の伸び縮みに起因する本質的な振動のほか,磁気的吸引力の脈動による振動・騒音もあります。吸引力を受ける部分の剛性が低ければ,振幅が大きくなりますので,剛性を高くすることが騒音低減の一方法です。磁気的な吸引力の絶対値を減らせば振動も小さくなりますから,吸引力を受ける部材間の距離を離すとか,磁気的なシールドをすることも有効とおもいます。 磁歪: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%A4%E7%B4%A0%E9%8B%BC 上記は鉄系の鉄心についての原因と対策ですが,高周波トランスではフェライト系の鉄心=コアが主流です。フェライトコアは,EI形状やEE形状に成形された焼結材料ですが,磁路のなかのエアギャップ部が振動・騒音源となる場合が多いようです。コアの形状的にギャップ部が機械的な剛性が低いことと,この部分に漏れ磁束が集中することが騒音・振動の原因となります。この場合は,接着剤(エポキシ系)でギャップ部のコア相互を接着することが一般的です。 また,低周波/高周波共通ですが,コアとコイルをワニス含浸することも振動・騒音低減に効果あります。
「磁気騒音」なのですか? あまり聞きなれない表現です。もう少し具体的な質問のほうが諸氏の反応があると思いますよ。 モーターの騒音(モーターの回転音がウルサイ)やトランスの騒音(うなりがウルサイ)でしょうか?
お礼
ご助言ありがとうございます。 現在パーメンダー(Fe-49Co-2V)という非常に非常に高価ながら高Bs(2.3-2.4),制振特性を持つ材料が騒音対策に適するものかどうかの検討をしようとしています。 電気自動車等に検討されているSRモータ等は、騒音問題や効率上の壁があり、対策に苦慮されているとも聞いています。 用途的に超高価材料を採用する可能性は全くなさそうにも思いますが、SRモータ開発メーカ・大学,トランス開発メーカ,コア式リニアモータ開発メーカなどにこれからお伺いしようかと思っていたところです。
お礼
ご助言ありがとうございます。 現在パーメンダー(Fe-49Co-2V)という非常に非常に高価ながら高Bs(2.3-2.4),制振特性を持つ材料が騒音対策に適するものかどうかの検討をしようとしています。 電気自動車等に検討されているSRモータ等は、騒音問題や効率上の壁があり、対策に苦慮されているとも聞いています。 用途的に超高価材料を採用する可能性は全くなさそうにも思いますが、SRモータ開発メーカ・大学,トランス開発メーカ,コア式リニアモータ開発メーカなどにこれからお伺いしようかと思っていたところです。