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4ミリ厚チップ用バイトに3ミリ厚チップを使用しても問題ないのか?
- 同僚が4ミリ厚スローアウェイ三角チップ用バイトに3ミリ厚チップをセットし、バイト下に敷板を敷いて高さ調整して使用していました。このような使い方は問題ないのでしょうか。
- ハイス完成バイトでは切削油をかけながら加工することが一般的ですが、超硬スローアウェイチップを使用する場合は乾式で切削することが推奨されています。その理由について教えてください。
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スローアウェイチップは、形状と、内接円が同じ大きさであれば、違うのは、ポジ刃か、ネガ刃か、という事と、厚みです。 問題は、芯高を正確に調節出来ない事が最も問題かと思います。 「使えないわけではないが、美観、切削性の観点からすると、ごまかしの技」であると言えます。 スローアウェイをお使いであるなら、今現在、刃物メーカーから多種多様の材種、ブレーカーがありますから、この機会にある程度を見越してチップを仕入れてみるのも面白いですよ。(メーカーのカタログは、部品問屋さんなどで、無償配布していただけます) 2)の説明は、既に、回答者1.2さんが詳しく説明してくれているので講釈は不要と思い、省かせてください。 僕自身は、CNC旋盤を扱っているため、基本的に湿式加工が主です。 周速を上げられるうえ、切削トルクも強く、むしれの問題などが出てしまうため、そうしています。
まず、1)はチップの取付不全を起こす可能性もあります. 取付不全が起こり得るかどうかは、ネガチップならクランプ方式次第という事になりますが、 基本的には、ホルダ下に板を敷いて底上げするのではなく、チップ下のシートを3mm厚用に変更します. ポジチップでは厚みが違うとチップ下のシートを変更しなければ、チップがまともに取り付きません. 2)は、たぶん、大昔の切削工具環境に基いた話でしょうね. 超硬やサーメットは、確かに急冷すると欠け易くなる傾向があります. 今は、超硬チップの性能が格段に上がっており、スローアウェイだからといって一概には言えません. より熱衝撃に弱いCBNでさえ今では湿式で使えるものがあります. 少なくとも、乾式では湿式の場合ほどには切削速度を上げられないと思います. 鋳鉄では乾式切削も多いですが、鋼ではむしろ湿式の方が多く、ステンレス鋼では冷却は必須です. 汎用旋盤ですと、そもそもの切削速度が上げられませんから、普通の鋼くらいなら乾式で削れます.
お礼
ご回答ありがとうございます。 詳しい説明をしていただいたので質問の件について納得できました。 私の場合、小物機械部品や冶具類を製作していたので乾式でも大丈夫だったんですね。 次回、湿式でも加工してみたいと思います。
どちらも絶対ダメというものではないと思います。要は結果次第 ?3ミリ厚チップは強度が落ちる。敷板を入れたホルダもトータルの強度は落ちる。但し振動に対してダンピングを期待出来るかもしれない。 ?切削油をかけると、冷却効果と摩擦低減作用で切削点の温度は低下する。温度を上げた方がよく切れる軟鋼ではマイナス効果。上昇し過ぎて刃が持たない場合はプラス効果。 超硬は急冷しすぎると熱衝撃で欠けるおそれあり。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 2点とも分かりやすい説明で大変参考になりました。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 題記の件について、せっかく4mmで合わせた芯高をいじられてしまうので困ってしまいます。 切削時には湿式で試してみたいと思います。貴重なアドバイスが書かれています。ありがとうございました。