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インコネル718の時効処理条件について
- インコネル718については時効処理を730℃で16時間実施し、引張強度・硬度等を向上させますが、この処理条件(温度と時間)は連続した一定のものである必要があるのでしょうか?
- 例えば、やむを得ない中断(停電)により、時効処理中に炉冷した場合、再度規定の条件で昇温し、残りの時間を時効処理した場合、耐食性を含め、素材に与える影響はあるのでしょうか?
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インコ社(International Nickel Company)叉は、日本のエージェントに 確認した方が良いと思います。<問い合わせ内容の確認もしている筈です> 以下が、参考資料です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 時効硬化/age hardening 固溶化熱処理(非鉄金属、特にアルミニウム合金では「溶体化熱処理」という) した合金は、本来ならば低温で析出する筈の合金元素が急冷により析出する 間もなくむりやり溶け込まされた状態となっており不安定である。 これが時間の経過につれ本来の安定な状態に戻ろうとして、ところどころ析出 してくる。この析出により結晶はすべりにくく硬くなる。 これを時効硬化または「析出硬化」という。時効硬化には常温時効硬化と 人工時効硬化があり、後者を「析出硬化処理」ともいう。 析出硬化処理 固溶化熱処理(溶体化処理)の後、時効硬化(析出硬化)を人工的に行うこと をいい、ベリリウム銅、ステンレス鋼の600番台のものやアルミニウム合金の 2000番系、6000番系、7000番系及びアルミニウム合金鋳物等のT6処理が代表例 である。熱処理としての析出硬化処理は、合金に応じて人工的に温度を上げ、 溶け込んでいる元素の原子運動を容易にしてから冷やして行くもので、時効硬化 を早める。これを人工時効硬化ともいい、アルミニウム合金では「焼戻し」に 当たる。一方常温で行われる時効硬化を「常温時効硬化」あるいは「ゥ然時効硬化」 という。アルミニウム合金ではT4処理が代表的であり、人工時効硬化(T6) とは区別されている。 http://www.atuen.com/sub230.htm 以上により、予測ですが、 処理温度と時間に影響される強度は、が多少あり? 耐食性は、成分なのでない?でしょうか。
お礼
お忙しいところ、丁寧なご回答・ご説明頂きまして有り難うございました。 引張強度や硬度については影響が小さいのではないかと直感的に思ってましたが、やはりご意見を伺い有り難く思います。 尚、処理後の最終的な強度についてはサンプルで確認する方法もと思っておりますが、耐食性については判断が難しいので、ご紹介の通り素材メーカ等へも更に問い合わせをしてみたいと思います。