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かじり(焼付き)について。最適材料や相性など
- SUS304はかじり(焼付き)易いのか?相手側の材質は何がいいのか?
- 台形ねじやボールネジや軸受けのブッシュには高力黄銅が使われていますが、SUS304と高力黄銅はかじりにくいのか?S45Cはかじりにくいのか?
- 摩擦が多いところや摺動部分にはSUS304ではなくS45Cが使われるのか?
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先ず、SUS304は、粘りが強く、加工もし難い(加工抵抗が高い)ので、 発熱して焼き付き易い材料と認知されています。 耐荷重も比較的に低いし、高荷重摺動部には適しません。 また、焼き付きに関しては、同質材より異種材の方が焼き付き難いが 常識となっています。 焼き付きを起こし難く、耐摩耗性も良いのは、窒化処理等です。 商品名では、タイシン処理等です。 確認してみて下さい。
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(1),(2)の回答に加えもう一つ考慮しておかなければならない問題があると思います。 304に限らず、オーステナイト系ステンレスの切削面は、ミクロで見るとケバが一方向に押付けられた様な表面になっております。従って高速軸受け部など他の金属と接触する可能性があるものは、これを除去する為に最終工程で電解研磨、又は王水酸洗によりこの部分を除去する事が必要でしょう。
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ありがとうございました。 ケバというのものがあるんですね。 電解研磨は知っていますが、王水酸洗は初めて聞く言葉です。 王水とは、金を溶かせる液体とか・・・・・
回答1さんと同様の意見ですが,SUS304は一般鋼材の1/3程度の熱伝導率であ るため,熱が発生すると冷え難く局部加熱しやすい。実際にSUS304のベース に同材のボルトを用いて,焼きついて緩まなくなった経験を何度もしていま す。また粘りがあるため加工性も悪く,切削加工においても特別な配慮が 必要です。相手摺動部には熱伝導の良い異種金属をお勧めします。 SUS同士の場合は少なくともオーステナイト系のSUS304に対しマルテンサイト 系(フェライト系)など組織形態の違う材料がよいと思います。
お礼
ありがとうございました。 SUS304が熱伝導率が悪く、膨張しやすいので焼きつき易いというのはわかりました。 でも、焼付き防止なら、熱伝導率が良い膨張しにくい同金属でもいいのではないのかと思いましたが、それではだめなんですか? 例えば、熱伝導率の良い黄銅同士ではだめなんでしょうか? 同金属ですが、焼付く要因が無いのでOKではないかと思ったのですが。 宜しくお願いします。
SUS304は線膨張係数、熱伝導率から、熱がこもり易くて、かつ膨張がおおきいために「かじり」が発生しやすいです。 同種の金属は相性がよく、溶着しやすいです。異種金属同士は溶着しにくいです。 黄銅が強度があり、熱伝導率が大きいので熱を逃がしてくれます。 私見ですが、それが理由と思います。 >一体になってしますんですか?溶接のように。 そうです。下記リンクの特許の要約に http://www.j-tokkyo.com/2006/B21D/JP2006-255741.shtml 凝着発生面積率により型かじり性を評価する。 とあります。 >黄銅かPOM(ポリアセタール(デルリン))で迷っています。どっちがいいでしょうか? どちらがいいかはわかりません。強度的にPOMでもつならPOMでもいいかも知れませんが。 POMにも摺動グレードがあります。 http://www.polypenco.co.jp/products/character03.html オイレスや大同メタルの自己潤滑性のある銅系メタルではどうでしょう。
お礼
ありがとうございました。 >同種の金属は相性がよく、溶着しやすいです。 というと、一体になってしますんですか?溶接のように。 >黄銅が強度があり、熱伝導率が大きいので熱を逃がしてくれます。 なるほどー。強度もあるし、熱伝導が大きいですね。 今、SUS304相手材に黄銅かPOM(ポリアセタール(デルリン))で迷っています。どっちがいいでしょうか? よろしくお願いします ありがとうございました。 摺動グレードなんてあるんですね。
お礼
ありがとうございました。 >焼き付きに関しては、同質材より異種材の方が焼き付き難いが >常識となっています。 例えば、、同じ材質でも熱膨張性の低い・熱伝導率が低い材質同志ならいいと思ったのですが、どうなんでしょうか?