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溶体化時効処理と時効処理について
- 溶体化時効処理とは、材料を熱処理して溶体化し、その後適切な時間で結晶化を進めて硬化させる処理のことです。
- 一方、時効処理は、材料を熱処理して溶体化し、その後急冷して結晶化を防ぎ、適切な時間で硬化を進める処理のことです。
- 溶体化時効処理では、結晶化を進めることで材料の硬度を向上させることができますが、時効処理では結晶化を防ぐことで材料の強度を向上させることができます。
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vicks 氏の回答と重複しますし、御存じの事かと思いますが、 僭越ながらちょっと書き添えます。 溶体化時効処理は、 主に17-7PH等の、析出硬化型ステンレス鋼で使われます。 3段階の熱処理を施します。 1)溶体化処理 これは、通称、A処理と呼ばれ、 Ms点(マルテンサイト変態点)を室温以下にし、 フェライト混じりのオーステナイト組織を得るのが目的です。 1030~1050℃に加熱した後、水冷又は空冷します。 塑性加工等の後、 2)マルテンサイト化処理をし、 3)更に析出硬化させます。 尚、マルテンサイト化処理には、T処理,R処理,C処理 等があります。 お手元に、何か金属材料の本は有りませんか? 数冊、あたってみる事をお勧めします。 (私の手元の本では、数ページに渡って書いてあります。) (長過ぎて、うまく要約出来ません。済みません。) # 簡単ですが、参考にして下さい。
こんにちは。 ご存知のことと重複することも多々あると思いますが説明してみます。 時効と一口に言っても、合金によって意味が異なることもありますが、 普通は析出物を析出させる処理のことを指します。 析出硬化型のアルミ合金とかチタン合金などは、 適した温度(各便覧などをご覧ください)で数十分から 数時間保持すると微細析出物が析出して硬さ(引張り強さ)が 上昇します。これが一般的な「時効」です。 鋼でもSUS630やA286などが析出硬化型です。 析出したときの硬さ上昇については、結晶構造の整合、不整合、 析出物の大きさ、析出物の硬さ、その密度などに依存します。 一部、鋼の分野で応力除去を目的として焼鈍すことを「時効」とか 「人工時効」と呼ぶので、これとは区別が必要です。 溶体化時効は溶体化処理後に再度温度を上げ、 時効処理(析出させるほう)を行うことです。 略してSTA処理と呼ばれることが多いです。 実際、現場で析出硬化を目的として時効を行う場合は 溶体化時効をさしています。なぜなら、合金屋さんから 材料を購入した場合、事前に溶体化処理がなされているからです。 これは購入したときについてくるミルシートに記載されています。 ということで、教科書に載っている時効とは、時効の定義を 説明してるだけであって、現場で時効を行う場合は 大概、溶体化時効を指しているのだと思って問題ありません。
お礼
vicksさん有難う御座いました。 私のようなド素人には少し難しすぎる内容を 質問させて頂きましたと反省してます。 お答え頂いた内容を元に 今後勉強させていただきます。
お礼
鶴屋南木さん有難う御座いました。 私のようなド素人には もう少し勉強してから質問した方が 内容が理解出来た質問だったようです。 せっかくご回答頂いたのに すみませんでした。 金属材料の本を読んで もう少し勉強してみます。