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熱処理による硬度測定結果と材料の最大硬度について
- 熱処理を行った材質SCM440(精鋳)の硬度測定結果はHV1000程度であったが、これは通常の硬度と比較して高い値である。
- ワークの固定方法や材料の特性によっては、通常の硬度よりも高い値が出ることがあるが、SCM440の最大硬度については明確な情報はない。
- 測定方法としてはHVが一般的であり、HRAやHRCの測定も可能であるが、今回の結果ではHV換算でHRAやHRCよりも低い値が得られた。
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HVで1000だとHRC69となりハイス鋼より硬いということになりますが、SCM440ではありえません。炭素鋼の硬さは以下の式で近似できます。 HRC=30+50C(90%マルテンサイト) HRC=20+50C(50%マルテンサイト) SCM440は0.4%Cですから30+50*0.4=50となるので焼入れして90%がマルテンサイト化した場合でHRC50(HV513)です。測定ミスではありませんか? 質量効果はジョミニー曲線から推定できます。SCM440H(焼入れ性を保証した鋼)の場合 焼ならし870℃⇒焼入れ845℃ 端からの距離 1.5 3 11 20 40 50 上限硬さ 60 60 58 55 47 44 下限硬さ 53 53 48 38 32 30 となっています。
薄いもの等でたわむ様な固定になっている場合、軟らかい樹脂にマウントされている場合、測定荷重が逃げた分だけは硬さが若干高めに出る可能性があります。 脱炭防止のために浸炭雰囲気で熱処理されている場合もあるかと思われますので、浸炭の存在が疑われるのであれば、破壊して断面ミクロ組織を観察してみることですね。 またs.n氏が言われる様に更に研磨して硬さを測って見るべきでしょう。 研磨深さと硬さの関係を整理すれば、何か傾向が見えてくるのでないでしょうか。 ただ最表面が浸炭していたとしても、HV1000はやっぱり高すぎますね。
専門ではないので詳しくは知りませんが 一般論からすると 「質量効果」がどの程度考えられるか!? 品物が極端に大きかったりすると、このような事例が起きる可能性が 全くないとは言いがたいと思います。 物の大きさは問題のない「手ごろ」な大きさでしょうか?
こんにちわ。 高周波処理の場合、材質の炭素量によって硬さが決められます。 SCM440の場合、炭素量が0.37~0.44位のはずなので硬さはHRCで55~64位まで です。HVで換算しても650~750位が適当ですね。 HV1000と言うことはHRCで70位は入っている事になります。 それはチョイト可笑しいですね。 もう一度測定のしなおしをしてみて下さい。 表面を一発、研磨で0.1mm程落し何箇所か測定しなおしてください。 同じ結果が出るのであれば、加熱冷却の不均一に有ります。 適正な周波数と出力を設定し、ワークを回転させる速度又は、移動速度の最適化を考えてください。 冷却は冷却剤の種類・濃度の設定も重要です。 無いとは思いますが・・・? ちなみに、硬度計はなんですか?
お礼
回答ありがとうございます。 参考になりました。