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CBN工具の生材使用においてなぜ問題が生じるのか
- CBN工具は対摩耗性や親和性に優れており、焼き入れした鋼には有効です。
- しかし、なぜか生材には全く使用できません。
- なぜなのか、教えてください。
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切削でダメなのはやはり『まるっきりダメ』という訳でもないのですが。。。 基本的には『硬いけど脆い』からという説明になってしまいます。 刃先には『プレホーニング』と呼ばれる『刃殺し』が施されていますが、通常はこれが超硬工具と比較して大きめに設定されています。 よりかけにくくすることが目的です。 しかしながら、欠けにくくしたために切れ味を犠牲にしなければなりません。 切削抵抗(特に配分力、溶着物も原因の一つでしょう)が高まってしまうため、結果として『フレーキング』と呼ばれる貝殻状の欠けはがれが発生してしまいます。 これが『ダメ』のメカニズムです。 従って、『プレホーニング』を小さくしてあげると高性能のCBN工具が完成します。 しかしながら、相変わらず『硬いけど脆い』ので総合的には(ランニングコストを勘案すると)超硬工具に軍配が上がるでしょう。 更に例を挙げると、アルミの加工にはもっと『硬いけど脆い』PCD工具(多結晶のダイヤモンド)を使用します。これは『プレホーニング』がない事が一般的です。切削速度は超硬の10倍くらいにできます。 ちなみにCBN工具には焼き入れ鋼用だけではなく、鋳物の高速切削を目的にしたものもあります。 これは、焼き入れ鋼用よりも工具材料の靱性(欠けにくさ)を改善した物で、可能性は高まると思います。 (ダクタイル鋳鉄でも1000m/minくらいで加工してしまいます。 くり返しになりますが、工具材種の物性によるものというよりも『プレホーニング』の設計仕様による影響が大きいと解釈してみてください。
その他の回答 (1)
全くダメ(加工条件を調整すれば)とは言えませんが、溶着を起こしやすいからです。 例えて言えば、飴をCBN砥石で加工すると熱で飴が溶けてCBN砥石にくっつく(溶着)からです。 でも、反対にCBN砥石の目立てにはホワイトストーンもしくは生材で行う場合があります。
お礼
早速の回答有り難うございます たとえがわかりやすいです 脱落する前に目つまりするという事でしょうか? 切削の場合にも同じ事が言えるのでしょうか
お礼
ホーニングに問題が有ったとは意外な回答でしたが納得ができます 有り難うございます