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予圧荷重としめしろ
- アンギュラ軸受へ微予圧(28.0N)荷重を間座にて掛ける方法
- 予圧荷重設定におけるしめしろの決め方
- アンギュラ軸受のしめしろ設定に関するアドバイス
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アンギュラ玉軸受は型番毎に予圧荷重が決まっています. カタログを見ると28Nが微予圧になるのは7005Cあたりでしょうか? さらに,組み合わせた際に,その予圧荷重をあたえるのに必要なすきま(予圧なのでマイナスすきま)が決まっていると思います. こちらもカタログに記載されていると思います. 予圧28Nをあたえるのに必要な測定すきまが例えば-1ミクロンであった場合に,DB組合せならば外輪間座より内輪間座が1ミクロン短くなるように加工します. ただし外輪と内輪の差幅も組合せた際のすきまに関係しますので,軸受を単体で購入して組み合わせる場合は,軸受の内外輪の幅を正確に測定して,間座を組み付けた状態で内輪側が外輪側より1ミクロン短くなるように間座幅を設定する必要があります. ZEKIさんご指摘の様にメーカより間座とセットで買うか,間座無しの状態の組合せ軸受を購入し,好みの幅の間座を差幅なし(内外輪間座の幅が同じ状態)で組み付けるのが確実であると思います. もう一つ,余分にお金がかかりますが,組合せ加工をしている業者に頼むという手もあります. 軸受の内部すきまはミクロンオーダーです. 実際,微予圧では型番によっては数ミクロンからサブミクロンレベルの差幅調整になりますので,測定・加工ともに高いレベルが要求されます. 同時研磨できっちり作らなければ予圧どころか振れ精度もおかしくなり,振動や音,温度上昇など様々な問題が出る可能性があるので注意してください. 蛇足ですが,高精度アンギュラ玉軸受をきっちり予圧管理して使用するには,軸やハウジングの加工精度も厳しく管理する必要があります. 軸やハウジングのはめあい設定によっても予圧が変化する場合もありますし,回転精度が出ない可能性があります. 軸やハウジングのはめあいや,加工精度についてもメーカカタログに推奨値が記載されています. (直接聞いた方が速いかもしれませんね)
早速ですが,予圧を間座で調整するには軸受の隙間量を把握する必要があります. 内輪と外輪のそれぞれの間座の長さを調整して予圧をかけるわけですから, まずはアキシャル方向の隙間を測定して,それに合わせて間座調整をします. 調整量(内輪間座と外輪間座の厚さの差)は,メーカに聞くのが一番良いかと思います. 転動体の数と転動体の直径及び軌道面の半径から計算することもできますが, 非常に手間がかかります. また,軌道面の半径は通常ユーザには教えてくれません. 転動体の径と軌道面の径の関係を曲率比と言いますが, 軸受の性能を左右する重要なパラメータですので企業秘密のようです. しかし,一品製作ならそれも可能可能かも知れませんが量産になると難しいと思います. 一番早くて正確なのは,軸受メーカより軸受と間座のセットで購入する事だと思います. もしくは,個々の組み合わせ軸受について間座調整量を教えてもらって調整することです. 自分で間座調整を行うことは,慣れてきても結構予圧量にバラツキが出てしまいます. 軸受メーカは間座も軸受も量がありますので,調整値がずれても転用できると思いますが,我々ユーザがそれをするのは難しいですから最初は失敗を覚悟した方が良いかも知れません. そして,間座調整には研削加工を用いますが,平面研削盤は避けた方が良いです.円筒面と端面との直角度や端面の振れもしくは平面が出にくいです. 機械があるならロータリー平面研削盤を使用して下さい. アドバイスになってますかね?
お礼
大変丁寧な回答有難うございます 早速軸受メーカーに相談してみます。
お礼
丁寧な回答有難うございます ベアリングは#7206にて微予圧 を想定しております。 ハウジングの件など大変参考になりました 軸受メーカーに問い合わせしてみようと思います