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無電解ニッケルメッキの光沢について
- 無電解メッキの光沢を左右する要因は何でしょうか。
- メッキする物の仕上げ程度、メッキ溶液の組成、メッキ条件等が光沢に影響する可能性があります。
- 光沢の品質を押えるポイントとなる要因を教えていただけませんか。
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めっきについては素人ですが、工程の中でちょっと知識がありますので述べさせていただきます。アルミ材に無電解めっきをするのは結構難しいのもです。しかもショットを打っているので光沢については難しいと思えます。一般的にめっきの難しさは洗浄・液のライフ・穴に入った液だれなど問題は多いものです。
アルミ合金の場合は、浴の劣化(寿命)が問題になると思います。 めっきの前処理として、おそらくジンケート処理をしていらっしゃるでしょうから、このジンケート処理からの亜鉛の持ち込みが問題になるでしょう。 亜鉛の持ち込みについては、根本的な解決策はありません。適当なところで、めっき浴を更新する(おそらく4ターン以前の段階)しかないと思います。 加工についてはよくわかりませんが、ショットした表面は梨地状態でしょうから、この荒さが表面状態に反映されると思います。ショットに絡んだざらつきは、ショット粒子の持ち込みかもしれません。 無電解めっき用の光沢剤というのは、私の知っている範囲では無いように思います。 めっき浴の使用につれて、建浴液成分が持ち出されたのを、補給液以外に建浴液を補充することはありますが、専用の光沢剤については聞いたことがありません。薬剤メーカーさんが、特定用途用に限って専用の光沢剤と称するものを持ってくることはありますが。
マクロ的には、被めっき物の粗さが反映されます。 機械加工などのナイフマークはそのままめっき表面に表れます。 鏡面光沢レベルの光沢の程度になると、一番左右されるのが浴組成になります。めっき浴のサプライヤーが変われば光沢も変わりますし、メーカーによっては、「光沢の良い」ことを売り文句にしているめっき液もあります。 めっき液の使用側として注意すべきは、鉄の持ち込みでしょう。鋳物やバレル研磨した製品をめっきした後では、光沢の低下、ひいてはザラツキを生じることがあります。
被メッキ物の表面荒さが一番利いてくると思いますが・・・