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プラスチックスに対する無電解めっきの前処理
めっき初心者です。 プラスチックス(ABSやPP)に無電解めっきを下記の工程で施そうとしているのですが、今ひとつうまくいきません。 脱脂→エッチング→センシタイジング→アクチべーティング→めっき エッチングについては、クロム酸を使いたくないので、硫硝酸や物理的なエッチングをしています。 お伺いしたいのは、以下の5点です。 ・クロム酸を使用しない効果的な化学エッチング法はあるのか?(過マンガン酸はまだ試しておりません) ・センシタイジング液とアクチべーティング液の劣化を簡易的に見分けられる方法はあるのか?(なんとなく着きが悪くなると変えているという場当たり対処です……) ・めっき液のpH調整をするためにNaOHを使用しているが、加えると白い沈殿が生じて溶解しない(ネットで調べると、水酸化ニッケルだということです)。うまい調整法はないか? ・表面が平滑なABSにエッチングなしで無電解めっきをすると、指でこする程度で全て剥離するが、これは普通のことなのか。それとも方法がまずいのか。 ・様々な浴組成が提案されているが、どの程度違うものなのか。 当方の職員にはめっきをかじったことがある者すらおらず、先生が書籍しかない状況です。大まかな流れはわかるのですが、細かいポイントが全く分からず途方に暮れております。 どうかよろしくお願いします。
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ご回答します。少しかじった程度なのでご参考までにお願いします。 ・クロム酸を使用しない効果的な化学エッチング法はあるのか?(過マンガン酸はまだ試しておりません) →クロム酸以外では過マンガン酸が有効かと思います。めっき密着性を得る重 要な工程ですので、処理条件を見極められた方が良いかと思います。(おそ らくこの工程が原因ではないでしょうか?) ・センシタイジング液とアクチべーティング液の劣化を簡易的に見分けられる方法はあるのか?(なんとなく着きが悪くなると変えているという場当たり対処です……) →分析により、主要項目(金属分、薬品濃度)を定期的にチェックする。適正範 囲でなければ、補給なり更新なり対処する。 ・めっき液のpH調整をするためにNaOHを使用しているが、加えると白い沈殿が生じて溶解しない(ネットで調べると、水酸化ニッケルだということです)。うまい調整法はないか? →水酸化ニッケルは老化液(5ターン以上くらい?)で発生します。文面から察 するに恐らく違う現象ではないでしょうか?無電解ニッケルめっき浴はメー カー浴ですか?それとも自家建浴でしょうか?後者であれば、添加剤・安定 剤の配合がうまくいっていないと思われます。 ・表面が平滑なABSにエッチングなしで無電解めっきをすると、指でこする程度で全て剥離するが、これは普通のことなのか。それとも方法がまずいのか。 →普通です。エッチングなしですと密着性を確保できません。表面が平滑なA BSほど顕著に現れるかと思います。 ・様々な浴組成が提案されているが、どの程度違うものなのか。 →そんな大差ないと思います。 以上、ご参考までお願いします。
お礼
ご回答ありがとうございます(^^) 大変参考になります★ センシタイジングについては、文献で金属スズを入れておけばSn2+が補給されるとあったので、粒を入れておいたのですが、一日程度経つとなにやら白い沈殿(コロイド?)のようなものがたくさん発生しました。吸着力には問題なさそうですが、これで大丈夫なのかなんなのか……と不思議ですf(^^;)もしご存じであればご教授ください。 浴は自家建浴です。白い沈殿については、また検討してみます。 ABSについて、エッチングなしの平滑面に無電解めっきをする際、投入後10秒程度で全面被覆したのを確認後すぐに引き上げると、平滑面でもそれなりにぴったり被覆します。 逆に、数分置いておくとダメです。 これは熱膨張の関係でしょうか。 わからないことばかりですいません。 しかしながら、少々光が見えてきました。 ありがとうございますm(__)m