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射出成型時のガス抜き方法とは?
- 射出成型時には、ガス抜きが重要な要素となります。特にPOMなどの材料では、応力がかかるとパーティングラインで割れることがあります。
- ガス抜きが不十分な場合、リングの円柱状のものを射出成型する際に割れてしまう可能性が高くなります。
- ガス抜きの方法としては、成型時に射出口を大きくする、射出圧力を調整する、冷却時間を確保するなどの対策があります。成型は初心者のため、サポートが必要な場合は専門家に相談することをおすすめします。
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確認したいことがあります。ガス抜き不良でパーティングから割れるということは、あまり考えられません。割れている箇所はウェルドライン(樹脂の合流点)からではないでしょうか?ウェルドがパーティングの位置に出ることもありますので、ここではウェルドであるとして説明します。 ?先ずお使いの材料はどのようなPOMでしょうか?ガラス繊維などが充填されていますか?それによっても考え方が異なります。ガラス繊維などが入っている場合は、もともとウェルドが弱いので金型設計の時点で考慮します。 ?割れているところはガス焼けができていませんか?起こっていれば、射出速度が速いので遅くしましょう。 ?成形条件はどうでしょうか。いろいろありますが、一番大事なことはクッションです。射出・保圧終了時のスクリューの位置を確認してください。5mm以上ありますか? ?次に大事なのは、保圧です。ゲート回りに大きなひけが出ていませんか? ウェルドから壊れる場合は、ウェルドの密着不良が起こっていることが多くあります。先ず始めに成形状態を良くしてそれでも壊れるようであれば、ゲート位置を変更して、高い応力が発生しないところにウェルドを移動させます。 実物が見られないのでアドバイスが非常に難しいのですが、まずは上記4点を確認してください。それとPOMはどちらのメーカーの物をお使いでしょうか?各メーカーのホームページに問い合わせページがあります(「技術的お問い合わせ」専用を持っているところもあります)。それを利用するのも良い方法です。 最後に割れた場所が単純なパーテイングの場合(ウェルドでない場合)は、また考え方が違ってきます。設計から見なおす必要が出ることもあります。回答800字以内では、十分に説明できませんが、参考にして下さい。