- ベストアンサー
酸素は毒?
生物化学(生体触媒のところ)の授業で酸素は毒?という問題みたいなものを先生が言っていました。生物の進化過程で酸素を呼吸に使うようになってから酸素は必須になったらしいのですが、それなら酸素が毒なわけがないと思うのですが実は毒だったりするんですか?(人間だけに留まらず)
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
今でも酸素があると死んでしまう微生物はいますよね。たとえばボツリヌス菌って聞いたことありますか?地上最強の毒素を作る細菌ですが、こいつは絶対嫌気性菌といって酸素があると死んでしまいます。嫌気の気は酸素の意味です。だから泥とかの中で酸素と触れないですむところにいます。酸素はエネルギーを沢山持っています。だがらそれを利用することによって活動的に行動できるわけです。しかし他の方もおっしゃっているようにすべての酸素を有効利用できるわけではないです。エネルギーが高いということは不安定ということであり、他の物質と反応しやすいということなので我々のDNA等を傷つけてしまうことがあります。これは日々体内で起こっていることです。ただそれに対する修復等もできる機能をもっているため、すぐにどうのこうのというわけではありません。 ミトコンドリアという細胞内小器官が細胞の中で酸素からエネルギーを取り出す仕事をしてますが、原始の時代はミトコンは別の生物だったという説があります。植物が酸素を作り出してから酸素を利用できるミトコンが誕生し、活発に行動できるようになったため勢力を拡大して、酸素を利用できないやつは酸素を避けるため肩身の狭い状況に追われたそうです。でも一つのなることでミトコンは安定した環境を手に入れ、細胞はミトコンのお陰で酸素が利用できるようになったため、活発になれたそうです。これが真核細胞で我々の細胞のはじまりだそうです。
その他の回答 (4)
- bucchiworld
- ベストアンサー率38% (10/26)
結論からいうと、本来酸素は毒です。太古の生命は周りに酸素が無かったため耐酸素機構を持ってなかったため、酸素に触れると異常に酸化され死滅してしまいます。 そのうち、生命の中で、光合成という効率的なエネルギー供給法が開発した物が現れ、それに伴い酸素で死なない生命が誕生しました。 さらに時間が経って、回りにある大量の酸素を上手く使ってさらに効率よくエネルギーを得る、呼吸という方法が開発されたわけですな。 酸素が必須になったのは、酸素呼吸が始まってからですが、酸素を毒とするかどうかは、それよりも前に酸素を発生するところで決まっていたようですね。 現在の多細胞生物は酸素を毒として見てないみたいですが、例えば人間だって多く酸素を取りすぎれば毒になります。いわゆる活性酸素という奴になります。活性酸素は細胞を攻撃し(電子豊富化学種による求核攻撃か?)細胞にダメージを与えてしまいます。ここまでくると毒です。 最後に、あまり化学的な回答ではないかもしれないけれど、何事も過ぎれば毒になると思います。
- norikunny
- ベストアンサー率21% (256/1168)
もともと原始の地球には酸素が無かったのですが、ある時から酸素を発生する植物が地球全体に広がったため、それまで生息していた嫌気性の生物は酸素の毒によって全滅したらしいです。 その後人本来毒である酸素に耐性を持った生物が生まれて、現在の人間を始めとする生物の祖先となった様ですね。
- mmmma
- ベストアンサー率41% (683/1636)
酸素は生体内の物質を酸化させて機能しないように変化させます。また酸素の分解によって生じる酸素ラジカルが細胞を攻撃します。ですから酸素は毒でした。 しかし物質の酸化によって発生するエネルギー量は、酸素を使用しない系と比較すると膨大な量になります。 そこで酸素をうまく使いこなす仕組みを体内に構成し、酸化反応を使ってエネルギーを発生することで、より活発に運動できる体になっていったのです。 しかし問題が完全に克服されたわけではありません。人間の体内でも酸素ラジカルやスーパーオキシドと呼ばれるものが発生し、細胞を傷つけています。いま流行のリコピンなどの抗酸化物質はこういった現象を抑制してくれます。
酸素は毒ですよ。 人間も、一般的な大気の中では平気ですが、濃すぎると酸素中毒を起こして最悪死亡します。 一般に「酸素ボンベ」と呼ばれているアレは中身が全部酸素なわけでなく、厳密には「大気ボンベ」ですね。