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なぜ頭が可笑しい人間を「頭に蛆虫が湧いているんだ」
なぜ頭が可笑しい人間を「頭に蛆虫が湧いているんだ」と揶揄するのだろう? 「頭に蛆虫が湧いている」 という表現の 語感(印象、イメージ、ニュアンス)とは? 皆さんにとって「頭に蛆虫が湧いている」という表現とは? 日本語カテゴリー皆さんの ご回答のほど、 お待ちしております。
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蛆虫というのを見たことがありませんか。 あったら、この質問はでてこないと思います。 昔、水洗便所じゃなくて「ポットン」と呼ばれた、溜め式の便所がどこの家にもありました。排泄物をためておくのです。 何のためにというのには理由があって、農業をするときの肥料として人糞が大事な価値のあるものだったからです。自分の家に畑があったら、直接それをひしゃくで組んで桶に入れ、撒いたのです。 つまり、それは貴重な資源というか資産だったのです。 とはいえ、排泄物をためておきますから、それは発酵というか腐敗しますので、目がつぶれるような空気がたちこめ、臭いなんていうもんじゃありません。 このへんは、あの伴淳の「二等兵物語」という映画に当時を思い出す形で表現されています。本当に目がつぶれるんじゃないかというようなすさまじいものでした。これはどんな家にもありましたから、美しい高貴な感じのする娘さんの居る家でもおそろしく臭い便所があったわけで、当然その臭いの招待はその美女の出したものです。それでも恋をしたのですから、人間というのは大したものです。 だから、私なんかは芥川の「好色」という小説が全然ピンとこなかった。 恋する相手の排泄物をみたら恋心が冷めるだろうという発想が理解できなかった。どんなに臭いウンコをしても好きな娘は好きだというほうがおかしくなかったので。 ここに蠅という生き物がいて、特に金蠅とか銀蠅というぎらぎら光る金属的な大型のやつが、便の壺に卵を産み付けるんです。タンパク質とかいろいろ残留栄養素が入っていますから、子育てにはまたとない環境なんでしょう。 で、卵は孵化して幼虫がでてきます。これが蛆虫です。太いたくましい毛虫の毛のないやつだと思ってください。体に節目があって這う類の虫です。 こいつがその環境の液の中に居て、浮き上がったり沈んだり、表面を出たり入ったりするのです。きれいに言うとピンとこないでしょうから、要するにウンコの海を出たり入ったりして泳いでいるのです。 便所を覗き込むと、かならずこの蛆虫がいてうようよというかうじゃうじゃしています。おそらくうじゃうじゃ、という言葉の発生は蛆や蛆やだと考えます。 さて脳の悪口ですけど、「頭が腐ってるんじゃないか」というのは生易しい。 頭に蛆がわいている、と表現するなら、昔の便所を知っている人間にはあの怪奇な異様な臭気の立ち込めた目をあいていられないような空間で、うじゃうじゃと虫がうごめいているという、まさに比較しようもないおぞましい光景と脳みそを譬えるのですから、強烈な、しかも感覚的にわかりやすい悪口になるのです。
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- chachaboxx
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頭が悪い は、努力すれば良くなったり、たまたま調子が悪いくらいのニュアンスですが、蛆虫や腐ってる は、既に手遅れで、説教するのも憚られる感ががありますね。 まぁ蛆虫もいないと分解が促進されないので困りますし、腐らないのもいつまでも残ったままでそれこそ手に負えませんけどね。
もとは中国語の「脳裏発虫子」(不確か)であり,その直訳です。むかし中国大陸に住んだ日本人が,覚えて帰国したのかもしれません。うちの親族は引き揚げ者だったので,ときどきそんな中国語が飛び出しました 笑。 「おまえ,脳味噌が腐ってんじゃねえか?」ともいいますが,ほぼおなじ意味でしょう。たんに「頭が悪い」というよりも,「腐敗してしまって救いようがない」というニュアンスがでていると思います。 ぼくの好きな悪口です 笑。