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If 節についての疑問と意味の違い
- If 節についての疑問と意味の違いについて、具体的な事例を挙げながら解説します。
- 「It would be helpful next time if I could get more information about the repair.」という文において、なぜ「It would」と「if I could」が使われるのかについて説明します。
- また、「It is helpful next time if I get more information about the repair.」という文との意味の違いについても解説します。
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「補足コメント」を拝見しました。 >どう考えたら一番簡単かつ正確に理解できますでしょうか? ⇒確かに、いろいろ複雑で、すべて微妙で、すべて曖昧で…、分かりにくいですね。 あまり自信はありませんが、なるべく広い視点から見て考えてみたいと思います。 A.ごく普通の仮定法 >以下の文ならば、不確定要素が高いことはわかります。 >(1)If I won the lottery, I would go to France. ⇒確かに、これは不確定要素が高いですね。宝くじに当たる確率は、数万、いや数億分の1などと言われますからね。しかし、これでも絶対ではありません。たとえわずかでも当たる可能性はゼロではないのですから。 これに対して、例えば、(1b) If I were a bird, I would fly to meet you.では、「事実の反対」を言っているので、(私が鳥である)可能性はゼロで、絶対的に仮定法を使うことになります。 一方、例えば、(1c) If I met him, I would go with him.では、(彼に会う)可能性は、宝くじに当たる可能性より高そうです。つまり、それだけ不確定要素が低くなりますので、その表現は、状況に応じて直説法との間を揺れ動きます。 このように、一口に仮定法と言っても、その「適用範囲には幅がある」ということになります。 B.「半現実的条件文」 >しかしながら、以下の文では不確定要素は低いと感じます。 >(2)It would be really great if we could raise some extra cash, in addition to the projected building costs, and build a library with state-of-the-art facilities.(一部訂正) ⇒そうですね、お金の集まる可能性は半々くらいの見込みかも知れませんので、そうすると不確定要素も、それに見合う程度に「低い」と言えますね。 このような場合、一部(特に帰結節で)直説法を使うこともあります。簡単のために、上で見た例文を応用します。(1d) If I met him, I will go with him.では、半分(帰結節)だけ直説法になっています。(このような文を私は「半現実的条件文」と呼んでいます)。 以上述べたような意味では、(2) をIt will be really great if we could (can) raise some extra cash, ... と、直説法で言うこともなくはありません。ただし、可能性は低いです。特に、この場合のように、文の内容が「感情(喜び・悲しみ・恐れ)に関わるような場合」は、仮定法に引っぱられる傾向があります。 C.条件文 >不確定要素がほんの少しでもあれば過去形を使うのでしたら、以下の文も過去形になるのではないかと思いました。 >(3)If you have any questions, please let me know. >なぜなら質問があるとは限らないので、不確定要素を含むのでは? ⇒この場合は、同じIfを用いる文ですが、仮定文でなく、単なる「条件文」とされます。「質問がある(という条件で)なら、知らせなさい」ということで、発話者は、相手から質問が来ることはごく普通に、習慣的にあることだと見ているわけです。 ただし、この場合も、どこからどこまでが条件文で、どこからどこまでが仮定文か、ということについて絶対的な線引きはありません。なぜなら、それはすべて、「発話者の主観が決めること」だからです。 D.まとめ 「白牡丹 と言ふといへども 紅ほのか」(高浜虚子)というように、自然のありようは連続体をなしています。それを言語は切り取って、分節的に表現します。その切り分け方は、人により、状況により、気分により…さまざまです。「言語は心理的存在である」と言われる所以です。学習者にとっては甚だ当惑する事柄ではありますが、それが実体です。ごめんなさい。なるべく分かりやすくしようと思って始めましたが、その逆になってしまいました。
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- Nakay702
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以下のとおりお答えします。すでに立派な回答が寄せられていますが、項目別の回答と、記憶のための「標語」(?)を追加いたします。 >It would be helpful next time if I could get more information about the repair. >(1)この文章は、空想ではなく現実的なことなのにどうしてIt would、if I could になるのでしょうか? ⇒相手が「修理に関する情報」を与えてくれるかどうかという点に不確定な要素、つまり、「非現実性」があるので、It would、if I couldという仮定法過去を使う、という格好になっています。 >(2)仮定法過去は現実性が低い時に使うと理解していますが間違いでしょうか? ⇒間違いではありません。ただ、「現実性が低い、仮定的である」ということは、「曖昧である、ぼやかした言い方である」ということにつながり、これがさらに「遠慮した言い方、丁寧な言い方」に通じていきます。 つまり、必ずしも現実性が低いとは限らないけれども、「遠慮した、丁寧な表現」で言いたいような場合にこの仮定法が流用されるのです。このような用法を「婉曲語法」(Euphemism)といいます。 >(3)It is helpful next time if I get more information about the repair. >と上記文章は意味が異なるのでしょうか? ⇒意味は大して異なりませんが、言われた側が受ける印象はかなり違ってきます。この文章だと、「情報くれれば助かるよ」といったニュアンスで、上記文章ですと「情報をいただければ、助かります・助かるのですが」といったニュアンスになります。かなり違いますよね。 そもそも、何かを頼んだり、尋ねたりする場合は、表現に「角が立ちやすい」ものです。これを和らげて、頼まれた側に依頼や質問に応じてあげようという気を起こさせるような表現にすることが婉曲語法の目的なのです。 以上をまとめるとこうなります。 質問や依頼を表わす場合は、直説法で言っても意味は通じますが、「角が立ちやすい」ので、そういう際にはしばしば「婉曲語法」が用いられます。つまり、仮定法過去を用いて「語気緩和」を図るわけで、そうするとより丁寧な遠慮した表現になります。会話では意外に多い用法です。 以上、「仮定法過去の婉曲語法への流用」としてご記憶なさることをお勧めします。
お礼
てっきりお礼をし忘れていて申し訳ございませんでした。 こんなにご回答にお時間とって頂いたのに。 とても役立ち、よい学習ができました。
補足
ご無沙汰しております。 いつもながら丁寧で分かり易いご回答有り難うございます。 実は、類似の質問を過去にしており、その時もNakay702 さんにお答えいただいておりました。 月日が経過すると失念してしまい再度質問致しました。 今回書いた文章でも不確定な要素があるのですね。 以下の文ならば、不確定要素が高いことはわかります。 (1)If I won the lottery, I would go to France. しかしながら、以下の文では不確定要素は低いと感じます。 (2)It would be really great if we could raise some extra cash, in addition to the projected building costs, and buil a liblary wih state-of the art facilities. 不確定要素がほんの少しでもあれば過去形を使うのでしたら、以下の文も過去形になるのではないかと思いました。 (3)If you have any questions, please let me know. なぜなら質問があるとは限らないので、不確定要素を含むのでは? (1)(2)(3)を踏まえ、どう考えたら一番簡単かつ正確に理解できますでしょうか? 非現実的or丁寧 あくまでもor条件でこれらを含むと過去にすると理解してよいでしょうか? ただそうすると(3)が浮いてしまいますね。 ご指導いただけば有り難く存じます。 初級者でございますので失礼お許し願います。 何卒宜しくお願い申し上げます。
- wind-skywind
- ベストアンサー率60% (592/980)
Would you, Could you ~? で丁寧な依頼になるのと同じことです。 現実の可能性がどうこうというより、 本当だったらあり得ないようなことだけど、 していただけたら、という丁寧な気持ちが出てきます。 日本語のありがたい、ありがとうの本来の意味を考えてもわかると思います。
お礼
いつも私の勉強を助けてくださって有り難うございます。
お礼
非常に難しい質問、難しい内容を分かり易くお伝え頂き有り難うございました。お陰様でかなりわかってきました。 お教え頂いた内容しっかり頭にたたきつけたいと思います。 If I were a bird,は昨今 If I was a bird,とする傾向があるそうですね。英語も時代とともに変わっていくのですね。 Nakay702 さんのお陰でよい勉強が出来ました。 今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。 お礼まで