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SLの運営費用

BSでSLの整備作業の様子を見ました。そこで疑問が生じたのですが、あれだけの手間と費用をかけて整備しても、経済的に「モト」は取れるのでしょうか? おそらく、各地のSLは、ほとんど土日くらいしか走ってないと思いますし、また、運賃も特別に高くはないと思います。果たして、あれらの費用は、どこから捻出しているのでしょうか?

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  • gsmy5
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回答No.6

仰る通りにSLの運行にかかる経費は膨大で、運行復活のための整備費等が数億前後、運行継続のための費用が数千万~億程度かかるようです。 但し、JRの場合はそもそもSLを運転整備するための場所があったり、運転を再開した時点ではSLの経験がある社員がいたりした他、車両数・全車両の延べ運転キロ数が私鉄に比べて多いため、車両整備や運転関係のコストは元々高めで、それに少し上乗せになる程度にしかならず、SL運転により全収入に対して非常に大きなコストがかかるわけではありません。 しかし、私鉄の場合は、そうもいかず、やはり費用面がネックになってSLを運転したくても運転できるめどが立ってない会社もあります。 JRの場合は必要な経費をほとんど自社で賄っているようですが、警備費など一部は地元の観光の経費ということで地元自治体や観光協会などに支援してもらっているケースもあるようです。 私鉄の場合は、自社ですべて賄える方がまれで、再開経費や運行経費の一部(特にSLを見に来た人の警備費等は鉄道負担の事例は少ないようです)または全額は地元自治体等や観光関連団体、支援企業等の観光・地域振興目的の経費として支出されているケースが多いようです。 SLを運転して得られる直截間接のメリットは以下のようになります。 ・運賃収入 当然ですが、SLに乗る人は用もなくただSLに乗るためだけに来る人です。ですので、その人たちが払った運賃・料金(通常運賃の他に座席指定券などを請求される)は、丸々収入になります。ローカル線の場合、SL運転区間はそのローカル線の大半の区間を含んでおり、SLがなければそれだけの運賃収入は得られなかったと考えられるケースも多いです。また、SL運転時刻の関係でSLで往復する人はそれほど多くなく、片道はその路線の普通の列車に乗ってくれるケースも多いです。(もちろんSL以外は貸切バスやマイカーで移動する人もいるが、その場合でもSL部分の運賃料金は収入になる) 実際、SLで有名な大井川鉄道はSLがなければ、総乗客数は半分以下で、とっくに廃止になっていたかもしれないとまで言われています。 ・関連グッズ販売、販売権等 SL乗車前、乗車中にはついつい飲食物やSL乗車記念の関連グッズを買ってもらえ、これはSLがあるからこそ得られる収入になります。 SLは今でも人気が高いので、これを駅やその町、周辺観光地で売れば、SLに乗ってない人やSLがあることを知らなかった人にも買ってもらえます。その中の一部は今度はSLに乗りに来ようと思ってもらえるかもしれません。(これが単なるその鉄道をモチーフにしたグッズの場合、その鉄道に乗りに来ようと思ってもらえるケースは非常に少ないです) ・観光の目玉 周辺にそこそこの観光地がある路線の場合、SLもあることだし、今度そこへ行ってみようと思ってもらえるケースが生じます。この場合、その人はSLがなければそこへ来なかったかもしれません。逆にSLが走っているならそこへは行きたくないという話は聞いたことがありません。 で、SLが有名になれば、SLの走る街としてイメージだけでその町をPRすることさえ可能になります。 ・ロケなどの関連収入 SLが走ることで、昔のシーンの必要な映画・ロケなどを誘致することが可能になります。これで成功しているのが大井川鉄道、JRのうちこれを前面に出しているのがJR西日本で、ロケの際に直接間接いろいろな収入やメリットが得られます。 それでも、直接間接の収入だけではペイできる路線は少なく、その差額をPR費用として受忍できるかどうかで、SL運行を行うかどうかの最終判断をすることが多いようです。 http://www.railnote.com/2015/04/SL-Fukkatsu-150424.html http://www.yomiuri.co.jp/local/gifu/feature/CO006490/20150826-OYTAT50059.html http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1306/21/news011.html

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。提示されたページともども周辺事情が大変よくわかりました。地域によっては採算が取れそうなところもあるようで、何とか頑張ってほしいものですね。それと、あの梅小路で働く人達の技術も長く受け継がれればいいと思いました。あの独特な汽笛の音…… 蒸気を排出する音… 全てを〇〇遺産として残しておいてもらいたいものですね。ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • kuni-chan
  • ベストアンサー率22% (678/3076)
回答No.5

 SLだけで元は取れないでしょう。  観光客を誘致する事や地元が活性化する事を考えれば、トータルではメリットがあります。  費用負担は基本的に鉄道会社ですが、地元から支援とか受けている場合もあるでしょう。  SLの運転を止めるのは簡単です。廃車にしたらスクラップにしないといけないという決まりもありませんし、解体するにしても難しい事は何もありません。  運転が続いているのはメリットがあるからで、廃車費用の心配をして仕方なく運転している会社はありません。

回答No.4

多くのSLは、その構造の中に人体や環境に有害な物質が使われています。 整備ができているうちは問題にならないのですが、廃棄する場合、きちんとした方法で解体する必要があって、単にスクラップにすればいい、というものではありません。 この意味で、自治体が持っている車両以外は、保守をやめるにもお金がかかるので、経営が厳しい地方の鉄道会社には、辞めるのも覚悟がいるのではないかと思います。

tahhzan
質問者

お礼

そのような問題もあるのですか。いやはや、かなり厳しいですね。ありがとうございました。

  • tzd78886
  • ベストアンサー率15% (2590/17104)
回答No.3

「話題性」が大きいでしょうね。ほとんどの鉄道会社には今や蒸気機関車の運転士などいませんから、養成しなければなりません。自社にいないということは他社に委託することになり、費用はとんでもない金額になります。もちろん会社持ちですのでその間の給料も支給しなければなりません。何より、「蒸気機関車が好き」な人の多くは「写真を撮るのが好き」なのであって自動車で乗り付けて沿線の道路から撮影するだけなので鉄道会社には一銭も入りません。単純な「利益」だけを考えたらやっていられないはずで、赤字路線で「このままではいずれ廃止になりかねない」ようなところで起死回生を狙って打った手段でしょう。

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。単なる好きだけではやっていけないですね。甘くはなかったようですね。ありがとうございました。

  • seble
  • ベストアンサー率27% (4041/14683)
回答No.2

全くペイしていないと聞いています。 修理1つするにしても、部品は製造されていませんから、かなりが自作になります。旋盤やらなんやら使って町工場みたいに素材から作っていくのですね。 結構な自治体で、保存費用が出せないために展示してあるSLなどをスクラップにしているそうです。クレ、と言えばくれますよ。ただ、輸送費が半端じゃないので、そういう負担がきついですけど。 鉄道会社は宣伝のためです。通常の鉄道の利益を割いて運行費用に充てているのです。 小さなところでは、ボランティアに頼っているところもあるそうです。無償のボランティアが作業するから維持が可能で、いなくなればあっという間に錆の塊になります。

tahhzan
質問者

お礼

やはり、そうですか。なかなか厳しいものがありますね。ありがとうございました。

noname#252929
noname#252929
回答No.1

毎日撮影しているような整備をやっているわけじゃないですよ。 SLが、現役で走って居た時、週に5日整備して2日しか営業できなければ営業できないでしょう?。 そんなに毎日毎日整備しているわけじゃないですよ。 ただ、SLの運行情報って見ればわかると思いますが、チケットは前売り制で、ほとんど全て完売です。 また、SLの発車する駅までの交通はどうでしょう? 鉄道を使ってくるならその交通費も鉄道会社の儲けとして上がります。 さらに、乗車下車駅では、乗りに来る人、見学に来る人がいますので、それらの人のおみやげや観光などのその周辺地域などの観光収入にもなります。 じゅうぶんにペイできるレベルなんですよ。

tahhzan
質問者

お礼

確かに、余剰効果はあるでしょうね。ありがとうございました。

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