意外なことにまったく回答がありませんので、当時9歳でしたが覚えていることを書きます。
ケネディ大統領が暗殺された日は、たまたま史上初めてアメリカから日本に向けて、テレビで宇宙中継(今で言う衛星中継）の放送が予定されていました。事前に収録されたケネディ大統領のお祝いのメッセージが送られてくるはずでしたが、実際に放送されたのは、これもたまたま当日アメリカのテレビ局にいた日本人の特派員による「この電波にこのような悲しいニュースを伝えなければならないことを残念に思います」という衝撃的な大統領暗殺のニュースでした。この朝、テレビを見た人のすべては、これ以上ないくらいの大ニュースが発生したことと合わせて、アメリカで起きた出来事の映像が瞬時に伝えられるテレビの衛星中継の威力を知りました。
回答者が「ケネディ暗殺」で真っ先に思い出すのは、あの晩秋のよく晴れた朝に見たこの衛星中継放送で、とんでもない世界的な一大事が起きたことはすぐに小学生にも理解できました。当時の日本では、アメリカの若き指導者ケネディ大統領には知性と勇気にあふれた清新なイメージがあり、子どもにも高い人気があったからです。太平洋戦争中に小さな魚雷艇の艇長として勇敢に戦ったことなどのエピソードはよく知られていました。
その大統領がオープンカーで走行中に狙撃されて死亡したというのですから、こどもからお年寄りまで大きな衝撃を受けたことは言うまでもありません。回答者も小学校の同級生もこの暗殺事件で大きな衝撃を受けました。さらに、ケネディ大統領を狙撃して殺害したとして逮捕された容疑者が、２日後にダラスの警察署内で射殺されるという思わぬ展開に、多くの人は言葉を失いました。
ジャクリーン夫人と幼い２人の姉弟に同情が集まり、大統領の葬儀の際キャロラインちゃん(50年後に駐日大使になった）が母親に寄り添い、３歳になったばかりのジョン君が父の棺に無邪気に敬礼する姿は涙を誘いました。
その後も、非業の死を遂げたことによりかえってケネディ人気が高まりました。(この点では元英皇太子妃のダイアナさんと共通します）暗殺されたあとに「週刊少年マガジン」に「ケネディは生きている」という連載読み物が登場したように記憶しています。
その後回答者は成長するに連れて、当時のケネディ大統領のイメージが必ずしもすべて現実の姿ではなく、当時のアメリカが多くの深刻な問題を抱えていたことも知りましたが、選挙で選ばれた大統領としては最年少の43歳で就任した「武者ンよか」姿は、今も印象に残っています。
お礼
惜しい人をなくしてまいましたね。 せめて、車に防弾ガラスを付けていたら、死なずに済んだのではと思います。