図のような構造物は、これまで見た覚えがないですが、可能性としては、
・全体を一つの構造体として作ってあると運搬できないので、2つに分ける必要があるような場合に、つなぎ目は剛接合にするよりヒンジにしたほうが簡単になる。(現場での作業時間の低減など)
あたりでしょうか。
図と違って、左右の柱の下もヒンジの場合は、「3ヒンジラーメン」と言って、よく使われます。
これは「静定架構」といって、骨組みの変形が応力に影響しない、という特徴を持っています。そのため
・温度変化による熱膨張によって各部材の長さが変化しても、骨組みの応力が変化しない。
・左右の地盤が不動沈下した場合でも、骨組みの応力が変化しない。
などの長所があります。
欠点は、あと一つでもヒンジができると(事故で材の途中が欠けるなど)架構が倒れてしまうことです。
お礼
foomufoomu さん、ありがとうございます。