しょせん学生俗語(ないし学校俗語)なので,「これが正しい定義だ」と主張するつもりはありません。九州の中高や東京の大学で1970年ころの用法です。
「安直」を語源とする,「手抜き」,「簡略版」,「ズル」のニュアンスがありました。
1.教師用アンチョコ: 正式には「教師用指導書」といい,教科書会社が教師向けに編集した書籍です。用語の専門的な解説,黒板の板書の仕方,演習問題の正解などが書いてありました。もちろん一般非売品です。
1’.上記を,知り合いの先生から生徒が不正に入手して,こっそり使うこともありました。
2.英語などの読本のアンチョコ: 弱小業者が著作権違反をしつつ,教科書のテキストを日本語訳して怠慢学生に売っていたものです。かなり高価ははずで,コピーがとれないように赤い用紙に印刷してありました。
3.試験対策用に編集されたアンチョコ(ぼくの前の回答): 中高生むけの学習雑誌に付録としてついていました。要点を抜き書きしたものであり,とくに期末試験直前に暗記するのに有用でした。もちろん,自作することもできます(それがけっこう勉強にもなります)。
お礼
ありがとうございました。