二つの双極の電極を用いたイオン風発生器について
ある英語論文を読んでいるのですが,下の文章より電極の配置としては針電極(+)と針電極(-)が単一の電源に接続されており,電場を作っていることは分かったのですが,
(1)電場の電気力線の方向より,プラス側からマイナス側に粒子が移動するはずなのですが,図ではなぜホットワイヤ側(下流側)に移動しているのはなぜでしょうか?(もしホットワイヤがグランドの役割をしているなら,針電極(+)のイオン風は下流側に移動すると思うが,針電極(-)のイオン風はホットワイヤ側から針電極側(-)(電場の関係より)に移動しないのか)
(2)この単一の電源というのは正の電圧と負の電圧を同時に印加できるというものなのでしょうか?
「本論文では,単一の電源から対称的に配置された電極を用いたバイポーラ放電構成のイオン風ポンプ装置を提案し,フットプリントを最小化する
イオン風がピンで発生し,電荷が中性化されている対向電極の表面近くで高速度を生じる
この実験での構成は,反対の極性の2つの電極が並列に配置され,単一の電源から荷電粒子を生成する
実験の設計では,両方の電極がエミッタ電極として機能し,電界を規定する基準電極の役割も果たし,イオン風は両方のピンによって同時に生成される
荷電粒子は電極先端近くで生成された後,ピン先端から異なる電極方向に移動する」