はい。実際にアメリカ軍はドローン攻撃機のオペレーターにプロゲーマーというかゲームオタクをスカウトしているそうです。
しかし、それは「プロゲーマーのほうが優秀だからね!」なーんていうキレイな理由では全くないようですよ。
実はドローン攻撃機のオペレーターというのは、ものすごく精神的ストレスがキツい任務なのです。質問者さんも指摘するように、ドローン攻撃機はアフガニスタンを飛んでいても操作しているのはアメリカ本土です。
朝起きて自宅を出て基地に行き、「出撃」します。全てカメラで見られるようになっていましてですね、私もウィキリークスの動画でそういうのを見たことがありますが、死んだふり作戦をさせないために熱源カメラで監視しながらそこにミサイルや機関砲を撃ち込むんですよ。するとやられた人が吹っ飛んで、もがきながら段々熱が失われていくんです。ああ、こいつ死んでいくのだというのがすごくリアルに分かるんです。戦場で人殺しをしてくるのです。
そして仕事が終わると、そのまま帰宅するわけです。そこには平和な国の日常があります。「日帰りで戦場に行く」という体験をするんですね。かつてベトナム戦争に従軍した兵士たちはベトナムの戦場という現実と、平和な母国アメリカのギャップに苦しんで様々な精神障害に苦しんだわけですが、それがもう毎日日帰りで起きるのです。
だからうつ病だの適応障害だのを起こすオペレーターが頻発して、最初は一人一機でやってたのですがみんなどんどん泣きながら「もうこんなの無理です。耐えられない」って心が折れていくから、今は一人で何機も操縦させているそうですよ。だけど一人が何機も操縦するってことは、それだけその戦場のストレスも何倍も負担するってことでより過酷な任務になっているんですね。
んで、白人つうのはものすげえ合理主義というか人間を使い捨てにすることを厭わない人たちですから、「そういやさあ、あのゲーマーみたいなやつらって引きこもりみたいな感じで役立たずだから、こういう任務をやらせりゃいいんじゃないの?どうせゲームオタクなんてどうなったっていいじゃん」と考えているみたいですよ。もちろん、名目上は「ゲームが仕事になるんだぜ」なのですが。
現実のところは「地雷原の上を歩くだけの簡単なお仕事です」みたいなものですよ。
お礼
あー・・なるほど。 別にプロゲーマーほどの集中力も技能も要らんだろとは思ってましたが そういう「使い道」はあるんですね。 ベトナム戦争の帰還兵のPTSD、自殺の多発。 ウクライナの戦闘でも帰還兵のPTSDの深刻化と 治療にあたる精神科医の精神が疲弊しきり治療難、かつ人手不足。 リアルでグロテスクさを増すアメリカのゲームを平然とプレイし続ける そんな精神的な耐性を期待して、 精神的な治療沙汰や人材離れリスクを軽減しようって魂胆ですね。 ゲームとはいえ人間の頭を撃ち抜いて喜ぶ様な人なら 精神障害を来たし難さは多少は期待できる。 少なくとも無作為に選んだ人にやらせるよりはマシになる。 アメリカでは虐待を受けた子供にPTSDなどの治療が 義務付けられた州も幾つかある様ですし、 昔のベトナム戦争の様に自国の国民を使い捨ての放置にし難くなった。 民主主義の国は社会が叫べば戦争すらできない。ケアに費用も掛かる。 とりあえず試してみるなら丁度いいのがプロゲーマーなんでしょうね。 しかし誤爆の結果、絶対に報復してやると叫び続ける人が出て、 基地の中の守られた軍人ではなく、 それと同じ国に住んでただけの無防備な一般人が報復テロで殺される。 自国民を危険に曝すのが国を守る人の仕事なのか?と偶に。 まぁこれは脱線した別の話ですね。 ともあれプロゲーマーは期待できる使い捨ての駒なんでしょうね。 大義名分で飾り立て乗せる事は容易いのでしょうし。 無理して続けた挙句に精神的に壊れても治療は限定的効果。 平穏な日常生活も、社会生活もできなくなる帰還兵の話を 知っていたら迂闊には踏み込まない職業だとは思いますが、 ゲームでやってる人だと・・。 ご回答ありがとうございました。 >「地雷原の上を歩くだけの簡単なお仕事です」 一生脚が無くなる代わりに、精神に治らない重症を負う地雷ですね。