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四国88ヶ所巡拝って誰が教えたものですか?
四国88ヶ所巡拝って誰が教えたものですか? 四国88ヶ所巡拝をするとどういうご利益があっていつの時代から始まったのでしょうか? 偉い高僧が考えた? 仏教の教えに四国88ヶ所巡拝というのが存在してる? それとも最近始まったお遊び? お寺が結託して始めた金儲け?
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もともとは空海(弘法大師)の縁のあるお寺を巡礼するというものでした。 空海自身も巡礼したわけですね。もちろんその時には八十八ヶ所などの細かい数字はなかったと存じます。 空海が入定後、空海の足跡を辿ろうと弟子たちも空海の巡礼したお寺を参るようになります。これが八十八ヶ所巡礼の原型とされています。 その後、空海とは関係のない修験道のお寺だとか、その他「修行」としての巡礼が僧たちの間で盛んになり、今のように庶民も巡礼するようになったのは江戸時代初期と言われています。その後明治初期の廃仏毀釈運動により多くの寺は力を失い(これは何も四国だけではありません。日本全国の多くの寺が力を失いました。興福寺などは現在国宝である五重塔を売りに出したなどとも言われています)巡礼の寺も多くが廃寺となったりし、その時々で八十八ヶ所の寺が変わったりもしましたが、現在の形に落ち着いたのはついこの前と言ってもいいくらいの1993年です。 そういう意味では質問者さんがおっしゃるように最近始まった「観光」と言ってもいいかもしれません。西国三十三ヶ所と言い、この四国八十八ヶ所と言い、本来は歩いて巡礼するものですが、それこそ公共交通機関を利用したり、車で回ったり、団体ツアーで回ったり、「観光化」されているのも事実です。 が、しかし。 どのような形でもお寺をお参りするということはいいことだと思います。 私は西国三十三ヶ所はすべてお参りしましたが、四国八十八箇所はさすがにちょっと無理かと(笑)
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