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植物ホルモン剤の利用について
植物の着果促進作用を持つホルモンとして、オーキシンやサイトカイニン、ブラシノライドがありますよね。園芸書等を読んでいて不思議に思ったのですが、トマト、ナス等のナス科野菜の着果にはオーキシン剤を、また、スイカ、カボチャ等のウリ科野菜の着果にはサイトカイニン剤を使うよう指示されていますが、なぜでしょうか?これを、もし逆に利用した場合はうまく着果できるのでしょうか?教えてください。
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オーキシン、サイトカイニンともにナス科、ウリ科作物に対して着果促進効果があります。ジベレリンにも促進効果があります。 オーキシンとサイトカイニンとでその効果を比べてみると、オーキシンの方が強力に働きます。オーキシンではその効果が強いために、種子が入らないで着果してしまいます。一方、サイトカイニンはちゃんと授粉したものの着果を促進しますので、通常は種子ができます。 種子が目立たないトマトやナスではオーキシンで着果させても、商品的には問題ありません。また、特にナスでは花粉が不稔になってしまう低温期等の着果促進が目的ですので、サイトカイニンでは効果不十分です。 一方、スイカはオーキシンで着果させると白い「しいな」がいっぱいできたりします。また、メロンでは果実の中心部に空洞ができることになります。いずれにしろ、見栄えが悪く、商品的に問題があります。また、メロンでは種子があった方が確実に糖度が高くなります。このような事情によりサイトカイニンを使うことが奨められています。
お礼
オーキシンの方が着果促進効果が高いというのは知りませんでした。トマトは種が多い方が糖度、酸度が増すので、オーキシンよりサイトカイニンを使った方が自然受粉に近い、おいしいトマトになるのかもしれませんね。どうもありがとうございました。