英The Times紙のコラムの一節・Boots home brew bitter
英 The Times紙のコラムからです。筆者は John Bungey氏。 「Now I can boast about being a recession veteran」と題する12月12日付けのコラムです。
質問箇所は第4段落ですが、念のため最初から第3段落までざっと訳してみます。
はてさて、今や自分が景気後退についてベテランであると自慢できるようになった。
我々の世代はスタグフレーションとノーマン・ラモントを憶えている。若造どもにそれについて教えてやることができるのだ。
20代の職場の同僚がおそるおそる「それで、純資産額がマイナスというのは、前回の時はどんな感じだったんですか」と聞いてきた時、私は心が軽くなった。
とうとう自分も悲惨な出来事の経験者となったわけだ。我々の祖父にとって、それは「偉大な戦い」だった。我々の親にとっては第2次世界大戦だった。ところが、我々は一体何で苦労しただろう。我々、すなわち、1960年代に学童だった世代にとって。我々は温室育ちで、福祉国家と退屈な欧州の調和の雰囲気の中で大人になった。ヒトラーという災厄は我々には無縁だった。無料の給食牛乳と充実した奨学金制度、次々に発売されるビートルズのLPなどと共に育った世代だ。英国鉄道のたまにあるストは別として、我々は「試練に会ったことのない世代」だ。
で、ようやく今が試練の時というわけだ。「信用収縮」のおかげで我々は自分に対する誇りというものを思い出したし、多少はそれを持つようになった。ノーマン・ラモントを耐え忍ぶことはドイツ兵を敗走させることと同一視はできない。だが、やはり断固とした心構えはいったのだ。英国の前回の景気後退、すなわち、1990~1992年の間、ひとつの職にしがみついた人間は少なくとも30代後半だったはずだ。住宅ローンと幼い子供を抱えていた人間はもう少し年がいっていた。だから、今若い人間が英国の直近の景気後退について尋ねる時、私は遠い過去を思い起こす表情を浮かべることができる。私の父がドイツのV1爆弾が接近する鈍いうなり声を語って聞かせる際に浮かべるのと同じ表情である。
The memories come flooding back, the letters from Citibank telling me that my already unfeasible mortgage repayments were being raised again until they tottered dizzily at 14 per cent. (Ha ha, Citibank, you've got your comeuppance at last.) How I remember the get-rich-quick shoebox flat, bought off-plan, whose price began to plummet even as the ink on the contract dried. Stagflation? Been there, done that. Boots home brew bitter? Drunk that.
上記、第4段落の文中の Boots home brew bitter? の意味をご教示ください。