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中国語の地域の方言と他の言語などへの影響
中国語も普通話だけでなく7大方言のような区分もいわれたりするようですね。 日本語や朝鮮韓国語、べトナム語など、影響したと思いますが、どの方言が影響が強いのでしょうか?
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発音というのは地方だけではなく時代によっても大きく変わりますのでので何とも言えませんが、古い時代の影響では、敢えて現代の中国語の方言の区分で言えば「閩」でしょう。 閩の中でも南部の閩南語かと思います。 現代に近いのは、敢えて現代の方言区分で言えば「北方」ですが、現在の「北方」(北京語)は周辺国へ影響を及ぼした時代とは異なります。 但し、朝鮮語は一字一音が原則ですが日本語は呉音・漢音・唐音など伝来してきた時期によって同じ漢字でも発音が異なります。 例:行列・旅行・行脚 この呉音が閩南語の発音に近いと言われています。 呉音は仏教用語の発音にたくさん見られますが、日常的には漢音が多く使われています。 例:執着→仏教しゅうじゃく・日常しゅうちゃく 漢音というのは中国内陸部の中古音です。 系譜的には現在の北方語ということになりますが、現在とは異なります。 日本の万葉集では呉音が使われていたとされていますが、朝鮮語は古い時代の発音がどのようなものであったのかが良く分かっていません。 呉音も百済音と呼ばれることもあることからすれば少なくても百済では呉音の中古音が使われていたと考えらえますが、その後統一した新羅は北方系であると言われていますのでどのような発音の系譜を引いているのか分かりません。 唐の長安の音が現代朝鮮語の発音の元になっているのではないかと推定されています。 ベトナムは漢字で越南と書かれるように長い期間中国南部の王朝の支配下にありましたので恐らく閩南語に近かったのではないかと思われます。 蛇足 現代の日本語の熟語の多くは明治以降に欧米語を翻訳する際に考え出された和製漢語です。 経済用語や学術用語はほぼ100%和製漢語です。 これが、中国や韓国で逆輸入されて現在も使われています。 中国では中国語の発音で使われますが、韓国では日本語の発音のまま使われています(表記はハングルで表記されています) 中華人民共和国の人民も共和国も和製漢語です。 和製漢語なしには現代の中国も韓国も文章が成り立たないと言われています。 中国では盛んに自国独自の熟語を作って変えようと努力しています。
お礼
詳しいご解説ありがとうございます。 朝鮮語は長安で、日本語ベトナム語は南の方からともいえるだろうということですね。 ご回答ありがとうございます。