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根抵当と根保証
根抵当と根保証 って、同じ意味ですよね?
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似た部分もありますが、根本的には違います。 正確に説明すると長くなりますので、簡単に説明します(それでも長い)。 「根抵当」は、一定の範囲に属する不特定の債権を、極度額の範囲で担保する抵当権(広辞苑)です。 つまり、同じ当事者で、0円~極度額の範囲なら、借金と全額返済を繰り返しても抵当権には影響しない仕組みの抵当権です。 「根保証」は、継続的取引契約に基づいて発生する現在および将来の一切の債務についての保証(広辞苑)です。 つまり、保証契約で定めた範囲なら、借金と全額返済を繰り返しても保証契約には影響しない仕組みの保証です。 債務者が返済しないということが確定した場合、 抵当権では、抵当権が設定された不動産が競売で換金されて、得られたお金が債権者に渡され返済にあてられます(根抵当権も同じ)。 保証では、(連帯)保証人が債務者に代わって債権者に返済します(根保証も同じ)。 つまり、抵当と保証(抵当に入れる・保証する)が異なるように、根抵当と根保証も違うものです。 念のために、根抵当権を念頭にふつうの抵当権の特徴を書けば、借金したときに抵当権設定契約を結び、全額返済が終われば、抵当権は契約は無効になります。登記が残っていても、無効な登記です。 根保証を念頭に普通の保証の特徴を書けば、借金したときに保証契約を結び、全額返済が終われば、保証契約は無効になります。契約書を返してもらえなくても、無効な契約書です。 借金と返済を何度も繰り返すと、そのたびに登記したり契約したりしなければならないので、手間暇とお金が必要になります。 それは大変だ、今回返済が終わったけど、またすぐ運転資金を借りるんだから、抵当権も保証契約も無効にして一々最初からやりなおすのはやめよう、というのが根抵当・根保証の制度です。 両者に共通する「根」とは、この場合「継続的な」という意味です。 季節ごとに枝葉は芽生えたり枯れるよう(借金したり完済したり)に見えても根はずっと生きている、生き続けさせようという発想の言葉です。
お礼
ありがとうございますm(_ _)m すごく助かりました! 重ねてお礼申し上げますm(_ _)m